優利加さんのブログ
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急速な円高方向への動きでも強い下げ渋り
昨日の米国株式相場は上昇した(DJIA +68.96 @19,152.14, NASDAQ +18.24 @5,398.92)。ドル円為替レートは112円台前半の円高方向へ動いた。本日の日本株全般は上昇する銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,343に対して、下落銘柄数は534となった。騰落レシオは132.29%。東証1部の売買代金は2兆3546億円。
TOPIX +5 @1,470
日経平均 -24円 @18,357円
11月30日のOPEC総会で減産合意できないかもしれないとの懸念から円相場が一時1ドル=111円台前半まで円高・ドル安となり、また、前週末までの7日続伸による短期的な過熱感から、前場は利益確定目的の売りが優勢になった。しかし、後場になると日銀によるETF買いの思惑などが下支えして底堅い展開となった。TOPIXは小高く、日経平均は小安く終えた。前週末と比べ一時は1円50銭を超える円高・ドル安が進んだにも関わらず、日経平均は前場の下げ幅は最大でも150円程度と下げ渋った。
もし、OPECが減産で合意できなければ、新興国経済の回復や資源関連企業の業績改善を前提にしていたシナリオが狂ってくる。しがたって、原油安はドル安・円高へと波及しやすい。原油安となれば、景況感の悪化懸念や、米国株の7%程度を占める資源関連株の下落要因になる。トランプ・ショックで急速なドル高になっているが、現在のドルの実質実効レートは2000年代初期に並ぶ十数年来の歴史的な高値圏にある。経験則では、いずれは実質実効レートが平均値に回帰するとされるが、さて、これからどう動くか?米国大統領戦前に積み上がっていた投機筋などの円買いポジションはすでにかなり解消されている。http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm
ドル買い方向への巻き戻しのエネルギーは一服していると見られる。今は日米金利差拡大期待からドルが買われているが、今後、トランプ氏のドル高抑制発言などがあれば、円高へ急旋回するリスクも考慮しておく必要もあるだろう。
33業種中24業種が上昇した。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、銀行(2位)、建設(3位)、卸売(4位)、鉄鋼(5位)となった。
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