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投資顧問無料6995東海理化電機製作所

6995 東海理化電機製作所
トヨタ系の大手自動車部品メーカー。「運転席に座って手が届く」範囲の操作機器、制御装置を得意として、ステアリングホイール、集中コラムスイッチ等各種スイッチ、シートベルト、ギアノブ、ATシフトレバー、ワイヤレスキー、電動ドアミラーなどが主要製品になります。社名は「理化学、電気、機械、なんでもやる」の精神から命名されたといいます。なお、8割程度がトヨタグループ向け、トヨタ依存度は高いと判断できます。
2月月初に既発表の今期(16年3月期)・第3四半期決算は、売上高3568億円(前年同期比+6.9%)、営業利益266億円(+14.9%)、経常利益268.2億円(+10.5%)、純利益10.8億円(△93.3%)、1株当たり純利益11.9円実績と、売上高や本業の儲けを示す営業利益は順調増で推移していますが、最終利益は前年同期の1割にも届いていない大幅減益になっています。
原因は昨年10月21日に公表した特別損失△145億円の計上が響いたもの。同社が過去に製造した製品(小型車Vitsのパワーウィンドスイッチ)の一部に不具合があり、トヨタ自動車がリコールを行った。この負担見込み額が特損計上されたもの。
不具合の内容は、ドアのパワーウインドースイッチで潤滑用グリースの量が不足しているものがあり、摩擦などでスイッチや周辺の樹脂部分が焼損し、火災になる恐れがある。一部焼損の報告は2件。国内リコールは計6車種、約60万台。海外の対象車は北米約270万台、欧州約120万台、その他で約200万台。米国では手にやけどしたとみられる事例があったとされる。なおリコール対象製品は15年までの製造物で、来期(17年3月期)には当該問題は解消する見通し。
また、タカタのエアバック問題のような社会問題化、影響の拡大は避けられる見通し。
この特損計上が重く、同社の今期の業績見通しは期中に下方修正されて、売上高4710億円(前期比+4.2%)、営業利益330億円(+5.8%)、経常利益340億円(+5.5%)、純利益55億円(△72.1%)、1株当たり純利益60.3円見込みに止まる。
市場コンセンサスは3月7日に、売上高4781億円(前期比+5.7%)、経常利益357億円(+10.7%)、純利益63.8億円(△67.6%)、1株当たり純利益70.0円予想として、会社計画を上振れしての着地を見込んでいる。
注目は来期(17年3月期)で、今期のような特別損失の計上がない場合は、今期の△145億円の減益要因が落剥するため、業績の正常化がたちまち業績V字回復をもたらす形に。
市場コンセンサスは来期の業績を、売上高4903億円(※前期比+2.5%)、経常利益374億円(+4.8%)、純利益243億円(+280.8%)、1株当たり純利益266.8円予想としている。(※市場コンセンサスの16年3月期予想値に対する成長率)
大きく増益することから、来期の業績を株価が織り込むに連れて、大きく回復していく見通し。
その来期の回復プレミアム込みで、当面の株価の戻りは2600円付近までリバウンドしてくる。中長期で保有する場合、さらに上の評価も期待できそうだ。
買いメドは2240円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@2600円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては1850円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切である。
(11日終値@2178円に対する目標株価の想定上昇率+19.3%前後。)
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