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投資顧問無料7600日本エム・ディ・エム

7600 日本エム・ディ・エム
1973年設立、骨折治療に使う米社製の骨接合材の輸入販売で成長した、本来は医療部材専門商社。そのためセクター区分が卸売業になっている。現在はメーカー志向に転換して、自社製品比率が80%の医療部材メーカーになっている。
2001年に東証1部に上場、その頃から骨接合材の販売競争が激化してきて、収益力が低迷、12年3月期から2期連続で最終赤字に陥った。同社はメーカー志向に転換、米子会社での開発強化を打ち出して、日本の患者に適合する骨接合材の供給のため、日本人のデータを用いた設計で製品を開発した。
自社開発の人工股関節「オベーションヒップシステム」が主要製品で、売上全体の約60%を占める。同様に自社製品比率が高まる骨接合材が25%程度。このほか脊椎固定器具なども販売して、製品ラインナップも拡充された。
売上高は米国市場、国内市場がほぼ半分ずつ(今期=16年3月期第3四半期の時点で米国売上高60.7億円、日本売上高62.7億円)。
市場セグメント別販売動向は、国内の競争環境は厳しいものの増収を確保(前年同期比+7.6%)。セグメント利益は自社製品への製品置き換えが進み、前年同期比で+50.0%と躍進が継続。米国は人工股関節の売上が伸びて堅調(+38.0%)、セグメント利益も+21.8%と伸びている。
これらから第3四半期決算は、売上高94.7億円(前年同期比+11.7%)、営業利益12.1億円(+18.1%)、経常利益10.8億円(+23.1%)、純利益6.4億円(+27.5%)、1株当たり純利益24.5円実績と好決算の内容だった。
会社側の通期業績計画は、売上高133億円(前期比+12.6%)、営業利益16億円(+23.5%)、経常利益14億円(+28.8%)、純利益7.3億円(前期実績△3.9億円)、1株当たり純利益27.5円見込みとする。
市場コンセンサスは、会社計画の上振れ着地を予想している。売上高138億円(前期比+16.8%)、経常利益16.5億円(+51.9%)、純利益9.6億円(前期実績△3.9億円)、1株当たり純利益36.2円予想、V字型の業績回復が足元で進んでいる可能性が高い。
同社は製品開発を行う米国子会社Ortho Development Corporation=ODEV社の内製化比率を高めてコスト削減を進めている。来期(17年3月期)も人工股関節の販売好調、コスト減の攻守両面の業績向上策から年間20%程度の利益成長を果たすと期待される。
全体相場の外部環境への警戒、とくに為替の円高加速への警戒が強いため、輸出主力株を手がけにくいなか、見直しが進んでいく期待が高い。
買いメドは610円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@720円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては485円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切である。
(18日終値@593円に対する目標株価の想定上昇率+21.4%前後。)
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