株価は、何で決まるんだろう?
それは、需要と供給。
と、需給の一言で完結させると味気ないので、
ここはもー少し掘り下げてみよう。
①業績など、過去の実績
売上や利益、借り入れの多寡など、企業業績を参考に売買される。
売上や利益が多ければ買われるし、逆に売り上げなどが少なかったり、
借り入れが多ければ売られる。
②様々な思惑や感情
『この企業のこの製品はあまり利益を出していないが、
将来的にマーケットは拡大するだろう。
よってこの企業は将来莫大な利益を上げる可能性が高い』
などの思惑により買われる。
逆に、今回の旭化成やフォルクスワーゲンの様に、
ある不祥事により次期の業績が落ち込むとの思惑により売られたりする。
(ニュースの逆に動く"材料出尽くし"もあるが、
思惑が行き過ぎた結果とここでは考えることにする)
まはたバブルによる高揚による、または暴落による恐怖による感情から
売られたり買われたりする。
③その他特殊な要因
以前のジェイコムの様に、誰かが誤った注文を大量に入れたとか、
多くの人のロスカットルールにより売られたとか、
あるイベントによってシステムトレードの多くが同じような注文を入れた等の理由により
売られ、買われる。
そして、チャートなどのテクニカル分析によっても買い要因・売り要因になる。
大きくは以上の3つだろう。
つまり、
株価 = ①+②+③ で決定される。
マネー誌ではときおり株価の理論値が掲載されるが、
これは主に①から計算されることが多い。
良くても過去数年間の企業業績の推移を理論値に組み込むぐらいだ。
もちろん、②思惑&感情や③特殊要因は短期的な変動が多いし、
数値として計算しにくいことから、
理論値としては無視して良いという考えもある。
しかし、②や③の影響がどこまで続くのか不明だし、
仮に期間が分かったとしても、
その影響が薄れた頃に別のイベントが起きるかもしれない。
なので、理論値はあくまで参考程度としておくべきだろう。
そもそも、未来を見渡せる望遠鏡は存在しないのだから。