まはいさんのブログ

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三井造船 増配 新型自衛艦を受注

4/28決算短信←リンク
増配ですが、計画未達でした。
受注残は2年分で、競合他社が3年分以上の受注残なのに相変わらず出遅れています。
この受注残高の少なさ、すなわち船渠の空きが三井造船の良いところ、すなわち可能性と考えていましたが、海上自衛隊からの新型自衛艦受注で船渠は埋まってしまいました。

ちよだ型潜水艦救難母艦 ↓ クリックで海上自衛隊リンク

深海救難艇を搭載する特殊艦で、ちはや型と共に現役の2艇ともに三井造船の建造です。
えひめ丸引揚げなど実績がある艦ですが、南海トラフ地震を視野に入れた機能を盛り込んで新型潜水艦救難母艦を建造することになり、三井造船が受注しました。
ちなみに、セウォル号沈没事故の際には出動するも韓国政府に追い返されました。代わりに韓国海軍の新造救難艦が出動しましたが、潮流の複雑な現場に辿り着けすらしていません。
韓国らしいお粗末ですが、日本の救難艦にこれ以上の実績を積まれるのが口惜しいのでしょう。セウォル号海底捜索の無償援護を申し出ているらしいですが、いまだに韓国は固辞しています。
ただ、ちよだもカムチャッカ沖で遭難したロシア潜水艦の救難要請を受けて出動した際に足が遅くてイギリス海軍に先を越されています。
事故現場に留まって活動する特殊船体のため機動性が劣る宿命のようですが、南海トラフ地震を想定した広域救難活動には機動性向上が必要でしょう。

建造費292億円
新型潜水艦救難母艦を三井造船は292億円で落札しました。
平成26年度概算要求←防衛省リンク
予算では508億円が計上されていたので4割以上の値引き受注です。
大切に税金が使われていることは喜ばしいですが、三井造船の株主としては余りの低廉受注でがっかりです。
しかし、三井造船が他社の追随を許さない分野ですので、良い艦を建造してもらいましょう。
ちなみに兵装は無く実績も高く評価されているので、武器輸出三原則の枠外で輸出して欲しいですが、今のところ輸出の話はありません。
もっとも、国産の救難艦は足が遅いという欠点が露呈しているので、新型艦が高い機動性を証明しない限り輸出の話も無いでしょう。

投資方針
もしかしたら護衛艦受注と希望的に期待していましたが、護衛艦は石川島播磨重工業が受注し、三井造船は救難艦受注でした。
ここまでは平常運行なのですが、救難艦の受注額が安くてがっかりです。
4/30に持株は買値で売却しました。
今回の投資は、安値で買っていなかったのが敗因でした。
じっくり安値を待って出直します。
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