yuhsanさんのブログ
2014年を振り返って< だれがウィナーか >
明けましておめでとうございます。
昨年は、アベノミクスの2年目。でも、一昨年とはだいぶ変わりましたね。
「どのように変わったのでしょうか?」
「だれがウィナーだったのでしょうか?」
アベノミクス相場という大きな流れの中で、マーケットに起こった投資環境の変化を各方面から分析してみたいと思います。そして今年の相場と投資方針を、どのように策定してゆくのかを考えることにします。
今日は、アベノミクス相場のウィナーについてです。
昨年の株価上昇率は、わずか7%、その前の年の13年が57%に比べると、上昇のスピードが減速しています。一相場4~5年の周期からすると、天井期に近づいているようにもみえます。アベノミクスを一相場と見ると、2013年の初頭からの上昇率68%は、かなりの大相場となっていますし、相場の周期、変動率とも、そろそろ天井期に差し掛かったと見てもいい数字にみえます。
私が提唱する「波乗り投資法」では、一相場で資産倍増を目標としていますので、持ち株の評価額が、底値期から倍になってもよい頃といえます。
このことを頭に入れた上で、それではこの2年間で、だれが勝ったのか、反対にだれが負けたのかを検証してみましょう。
第一に、勝ち負けの判定基準です。基準値としては、2年間の金融資産の増加率が68%に達しているかどうかとしました。金融資産とするか、持ち株とするかは意見が分かれますが、銀行預金との比較で金融資産としたほうがいいと思います。FXの証拠金、投資信託、外国証券の購入なども金融資産として時価評価します。
第二に、時間の計り方です。アベノミクスの上昇率は、私の場合2013年の始値10,605円を使っていますが、安倍内閣の誕生を総選挙が決まったときと見れば、2012年11月14日の8,664円となります。この数字を使えば、現在までの上昇率は、実に114%となって、ほとんどの株は倍になっている計算です。
この基準に合わせて、ウィナーを想定したのが次の結果です。
(1)金融資産の多くを株式市場で長期に運用していた者
(2)マーケットニーズにあった銘柄の長期所有者
(3)日銀のETF購入
(4)安値で購入した外国の年金基金
(5)13年の株価上昇時に、短期売買で大儲けをした個人、ヘッジファンド?
反対に、ルーザーは誰なのでしょうか。具体的に、あげてもいいのですが、最近の投資顧問の広告から
(1)短期間に2~3倍になる銘柄
(2)アベノミクスで株価暴落の危機
に関心を持つ人は、概してこの範疇に入ります。値幅取りに夢を託して、小額の資金で売り買いを繰り返した人、反落を恐れてキャッシュポジションを高めた人は、おそらく平均より低い成果に終わってしまったのでは。
多くの個人投資家は、2年間に68%という数字に、こだわりを感じていると思います。恐らく基準値に当てはめて、ウィナーになった人は、全体の5%程度ではなかったと想定しています。
以前の統計ですが、個人投資家の9割が短期で、そのうちの半分が、信用取引をやっているそうです。68%を達成するには、長期が圧倒的に有利ですし、信用ではほとんどの人が空売りをやります。空売りは一種のヘッジ売買ですから、右肩上がりの相場では、マイナスになる確率が高くなります。あれこれ考えると、基準の数字の達成はかなり高い壁といえそうです。
もっと本質的な疑問点があります。それは「時間」です。
多くの短期投資家の方は、おそらく「今年はだめでも来年があるよ。来年は大儲けして、今年の負けを取り返すさ。基準値なんか○○食らえだ!」と考えておられるのでは。
この考え方の前提には、「時間は無限」にあると思っておられるのです。時間は有限です。年を取れば取るほど、時間のありがたさが分かります。
相場には波があり、株は上がるときもあれば、下がるときもあります。上昇相場はそう長くは続きません。一相場4~5年の周期からすると、これからあなたの人生で、何回相場があるのでしょうか。アベノミクス相場のような相場は、そんなに頻繁にあるとも思えません。この相場を逃がしてしまうと、貴重な時間がそれだけ失われてしまいます。
相場は天与の財産です。だれにでも平等に与えられます。その波を捕まえて波に乗るかで、あなたの人生が変わります。株価が右肩上がりの期間を取ってみれば、程度の差はあっても、ほとんどの投資家は儲かっています。銀行に預けた資金をどんな株式に回した人でも、長期に塩漬けになっていた株を売却して、銀行預金に回帰させた人でも、マイナスではなく儲かっているはずです。
でも、大きく上がるチャンスを失ったという点では、ルーザーなのです。
だれがウィナーかは、結局実績で判断するより仕方ありません。勝てば官軍、理論は後からついてくる世界なのです。マスコミや、市場関係者の声も、最近では長期投資を勧めるようになってきました。
長期投資といっても、銘柄の選択と購入の時期が決め手になっていることは事実です。だれがウィナーになるかは、結局投資環境をどう読むかで決まるといえそうです。
明日は、需給関係を中心に相場を振り返って見ます。
kazuma37さん
おはようございます
いよいよ、あさってから15年が始まりますね。
kazuma37さんの日記、日ごろから拝見し、私もずいぶん参考にしております。
kazuma37さんもご自分の投資法を完成されておられるようなので、どの投資法がいいのかは、最後まで分からないのかもしれませんね。
そして、最後にウィナーになって……、いや、天国に行く前にウィナーになりたいですね。
kabukabumanさん
おはようございます
いつもご覧いただいた上に、コメントありがとうございます。
この世界、結果がすべてで、勝たなくてはどんな理論も無視されてしまう世の中です。
投資理論も投資法も、数多く出版されていますが、成功談をベースにした結果の自慢話です。
成功談通りにやっても、成果には結びつきません。過去の成功談は、どんなに努力しても、決して未来の成功に結びつかないのです。
とはいっても成功した結果を出さないと、人は信じてくれません。
それでも、勉強する人としない人では、結果に差がでると思って、がんばっています。
どうも年のせいか、考えることがしらけてしまいいます。
それでも、昨年の結果には満足しています。
いつも何かを出そうとしておられるkabukabumanさんののことですから、きっといい成果を出せると確信しています。
yuhsanさん 明けましておめでとうございます。
次回の消費税増税を前提に考えると
今年のアベノミクスは、何としても結果を出さなければならい年であるだけに
昨年以上に成長戦略の行方に注目したいと思います。
また個人的な投資戦略としては
長期投資+「1億円ファンド」の2本立てを考えています。
詳細は近いうちに日記に書かせて頂くつもりですが
(きっと笑われると思いますが。。。)
基本的には「柔軟性」を自分自身のテーマとして
相場の流れに上手く乗れる一年にしたいと思います。
今年もご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い致します。
かわうそくんさん
おめでとうございます
早速のコメントありがとうございます。
長期がいいのか短期がいいのか、結果を見なければわからないところが、悩ましいですよね。
私は今年の相場は、そんなに上がらないと見ています。
理由は、
政治の世界で、上げる必要がないから
外国人が基本的に売り姿勢だから
ですが、逆に深押しもないと見ています。
理由は、需給とEPS革命です。
需給とEPS革命については、明日をごらんください。
かわうそくんさんの今年のご活躍願っています。
にゃん7さん
おめでとうございます
コメントいただきありがとうございます。
新年早々、重いテーマで、さぞ読みにくかったことと思われます。
成果は投資環境しだいです。昨年と同じことをやっていれば、いい結果になるともいえません。
今年の相場環境をどう読むかが、決め手となりそうです。
にゃん7さんの今年の成果を期待しています。
今年も宜しくお願いします。
> 長期投資といっても、銘柄の選択と購入の時期が決め手になっていることは事実です。
正にその通りですよね。
私も今年は中長期で、安定した取引を行いたいです。
いつも大変参考になる日記に感謝しています。