jojuさんのブログ

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原油価格低下は一時的でないかも(乱高下しつつレンジ切り下げ)

・ 原油は需要減退下の供給増大で適正レンジより価格下振れリスクあり
・ 一部の金属ではこれと逆に資源ナショナリズムの禁輸から価格上振れリスクあり

・ 適正レンジからの上振れ、下振れで価格乱高下の可能性あり。 これは日欧金融政策の不安定とともに景気回復の不安定化要因(現状は日欧とも緩和拡大指向なので回復トレンド下のかく乱要因)

・ 原油価格の不安定は中東、ロシアの地政学リスクを高める。 これも不安定要因。

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 原油価格低下、、WTI先物でついに$60割れ。

 サウジによるシェールオイル潰しとか言われるが、それだけではない。
 中国の通貨安固定政策の行き詰まり、高成長政策の挫折、資源爆食の後退が背景にある。
 中国の資源爆食が始まる前、2000年前の原油価格は$20以下だった。
 2000年ごろに$20を超えたときにバブルと書かれた記事を見たことがある。
 その時は、この高値は一時的という認識が強かったと思う。

 そのうち、これは、グローバル化、新興国発展に伴う需要増大に依るもので持続的と認識されるようになり、投機資金、さらには長期資金も流入して価格は上げに上げた。

 価格が上がったので、深海油田もシェールオイルも採算に合うようになり供給増大が進んだ。
 価格が上がり、OPECの生産調整のタガは一層外れた。

 今、起きてるのは、そういう状況下で中国の資源爆食が終えんしつつある、適正消費に変わりつつある、ということ。
 新興国経済発展による需要増大のかなりを中国の資源爆食が占めていたわけだが、それが適正化しつつあるのです。

 このような需要減退期にシェールオイル潰しの過剰供給が促進されればどうなるか?
 価格は適正レンジを下回って下がるだろう。
 その後は適正レンジを超えて上回るようになる。 シェールオイル潰し等が完遂されれば供給回復は遅れるからである。

 今後中長期に想定されるのは、原油価格が乱高下しつつ、しかし、平均的には一時のような$100超のレンジからは切り下がり、そうして新興国発展に伴う価格トレンドに収束していく流れである。

、、、、長期トレンドを見る際は、化石エネルギーは今後200年程度は持つほどの埋蔵量があることに留意する必要がある

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 金属資源では上記と逆の状況。 
 資源ナショナリズムの高まりから、WTO違反とも言える禁輸措置が取られ出している。

 こちらは景気回復期の供給抑止なので、中国の景気低落に伴う増大在庫がはけると価格高騰になる可能性がある。

 今回の景気回復局面では当面、原油では経済成長促進効果、その他の資源では経済成長抑制効果が強まりそうである。

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 原油価格の乱高下は中東およびロシアの地政学リスクを高める方向に作用する。
 今回の景気回復局面では日欧の金融政策の迷走と併せ、ボラテリテイを高める要因(不安定化要因)になるかも。

 これはすなわち景気の不安定化ですから、リーマンショック以降、顕著になった世界の左翼マスコミのデマ報道を更に勢い付かせることになる(--;
 で、不安定化はバラマキ増大と増税に国民を追い込むのに好都合。
 左翼マスコミがデマ報道をやってくれるほど好都合。

 日本や世界のアホ官僚(増税オタク)が喜ぶ状況が生まれそうだ。
 左翼とアホ官僚は密接な利害一致関係にあり、国民や企業の敵である。 これは全世界共通。

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