まはいさんのブログ
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ソフトバンク 孫社長の口車を検証
先週は持株が556,572円値下りしました。
都合の悪いことは言わない孫社長です。
また、グラフの手品師でもあります。
11/4の第2四半期の決算発表会は、都合の悪いことだらけなので、目眩ましのように海外投資の話でお茶を濁しました。
孫社長が何も言わないとツッコミ辛いので、分析に時間が掛かってしまいました。
通信3社売上高推移 ↓ クリックで拡大
NTTではなくNTTドコモをライバル企業としているトリックがばれそうなので、あまり説明しませんでした。
ソフトバンクとKDDIは固定通信事業ほかを含んだ売上ですから、比較するならNTTです。
さすがに、ケーブルテレビを取込んだKDDIがNTTドコモに追い着いたので、このトリックを使うのも仕舞いでしょう。
真 通信3社売上高推移 ↓ クリックで拡大
縦軸は各四半期末までの12ヶ月の連結売上高(兆円)です。
ソフトバンクはスプリントを取込んで大幅に規模拡大しましたが、まだまだNTTに及びません。
通信3社営業利益推移 ↓ クリックで拡大
ここでもNTTではなくNTTドコモをライバル企業としているトリックに無理があり、孫社長は軽く流しました。
真 通信3社営業利益推移 ↓ クリックで拡大
縦軸は各四半期末までの12ヶ月の連結営業利益(億円)です。
ソフトバンクは前第1四半期のガンホーと前第2四半期のウィルコムの影響を排除しています。
すると、ソフトバンクの2014年3月期はスプリントに足を引っ張られて右肩下がりだった実態が見えてきます。
通信3社営業利益率推移 ↓ クリックで拡大
上の2つのグラフからソフトバンクの最も痛いところが明らかになります。
かつてはインターネット企業と標榜するとおり圧倒的な収益性を誇っていましたが、スプリントを取込んでKDDIにも劣るようになってしまいました。
ところで、ソフトバンクの連結営業利益率はかなり意識されてコントロールされている印象を受けます。
もっとも、NTTを下回るような数値になればスプリントを切り離すことが合理的な判断になるので、ここは僅かでもNTTを上回るよう意識すべきでしょう。
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関連銘柄:
ソフトバンクグループ(9984) 日本電信電話(9432) KDDI(9433) -
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こんにちは。
今年は全部のIR聞いてましたが、スプリントの決算が相当悪く。
ごまかすためにアリババがあったかと。
インターネット企業というより、資産管理会社との感じですね。
銀行や商社と変わらない。
日本一体力のある会社に変わった。
為替がちょっと動くだけで評価益も変わる。
輸出産業と変わらない体質。
現実にはアリババも傘下ですので。
yoc1234 さん コメントありがとうございます。
ソフトバンクを決めつけて解釈するのは危険です。
それと、日本一体力の有る会社はトヨタ自動車です。
残念なことに、2番手の三菱UFJも3番手のソフトバンクもトヨタ自動車の約3分の1です。
今の日本経済は、トヨタ自動車の業績に左右されます。
せめてもう1社でもトヨタ自動車と双璧をなす企業が現れないと、10年後の日本は厳しいです。
そして、トヨタ自動車に追い着く可能性が有るのは、残念なことにソフトバンクしか存在しません。
武田薬品工業に期待していた時期も有りましたが、個人的にはソフトバンク以外の可能性は全滅したと判断しています。
私の投資先はソフトバンクの一点集中ですが、以上の取捨択一の結果であり、常にソフトバンクを監視しています。
gasp さん コメントありがとうございます。
スプリントは最悪です。
それは、Clearwire買収が裏目に出たことに尽きます。
T-Mobilを買収できれば良かったのですが、Clearwire買収に伴う財務負担が競争力を削いでいます。
ここまで追い詰められると、逆に返し技を出すのではないかと期待しています。
gasp さん コメントありがとうございます。
Clearwire買収で周波数が増えましたが、ほとんどLTE網構築に役立てることができていません。
また、スプリントはClearwireの経営権を掌握しきれていないようです。
スプリント事業は最悪の状況で加入者の流出が止まりません。
加入者純増に転じたときが底だと思います。
ただ、ソフトバンクとしては、円安進行のおかげでスプリント事業のダメージが大幅に緩和されています。
円安のおかげで、赤字のスプリント事業が円建てではかろうじて黒字です。
円建てで黒字のうちにスプリント事業が底を打つことを期待しています。