yuhsanさんのブログ
1-9 国内株式にこだわる理由
昔から資産三分法というのがあります。資産を現金、不動産、株式に三分割し、それぞれの長所を組み合わせて、予想される変化に備えるというものです。
今日では金融商品として、外国為替、外国債券、国債、金取引、穀物・原油などの商品相場、アパートマンション経営、社債、定期預金……、思いつくままあげてもこれだけあります。利殖雑誌、講演会などでは、これらを組み合わせた上で、時期をずらすのが、もっとも望ましいとしています。代表的なものとして、国内と外国の株式、国内と外国の債券の組み合わせなどです。
しかしどうでしょう。2008年に起こったリーマンショックでは、ほとんどすべての金融商品が、同じような暴落に見舞われました。リスク分散といっても、その限界が露呈されたのです。これは、急速に拡大したヘッジファンドなどが、有利な金融商品を求めて、世界中に展開していることが原因になっています。結果として、アメリカで起こった住宅債権の暴落が、あっという間に世界中に連鎖してしまったのです。
となれば、いくら利回りがいいからといって、政治も経済も不安定な国に投資し、為替リスクまで背負い込んで、リスクに見合うリターンが得られるでしょうか。外国為替や商品市場は、レバレッジを掛けることで、短期間に大きな儲けが期待できる市場ですが、利益も大きいかわりに損失も大きいギャンブルです。
金は実物資産として、換金性もありインフレにもっとも強いとされてきましたが、ETFにより金融商品となったために、市況の変動を強く受けるようになってしまいました。このように考えてゆくと、20年後の豊かな生活を目指して、これから投資を始めようとする世代の人にとって、なにが最善なのか……、方法はそんなに多くはありません。
投資した資金を増やすことのできる投資手段はたくさんあります。その中で資産を売却しないで、配当がもらえるのは、株と不動産以外にはそうありません。
ただ、不動産投資は、人口の減少と供給の増加から、アパートには空室が目立ち、家賃も値下がりしています。これからインフレになれば、土地の値段は上がるかもしれませんが、地域間の格差は拡大するでしょう。換金性にも問題があり、投入した資本が減少するリスクがついてまわります。預金や国債にも利息がつくという点では同じかもしれませんが、預金利息で生活するのは当面考えられません。
過去20年間の運用から見ると、株式投資は他の手段より劣っているように見えます。ただ、配当金を含めた運用成績から見れば、株式投資でも銀行預金並みの実績があります。株の場合には換金性が高く、所持コストもかからない上に、税制や景気刺激などで政府が関わってきます。
さらにあげれば、経済の発展とともに企業価値が増え株主還元は増加する、企業情報のガバナンスが向上し信頼性がある、経済の波を肌で感じることができる、投資主体が年金を始め個人まで広く厚みがある、景気と国力の指標になっている、株を担保に借金ができる、カントリーリスクがなく為替の変動を受けない……、あげればきりがありません。
今後20年間の経済を展望すると、インフレと国際関係が強く関係してくるものと思われます。デフレ解消のため、現在の超緩和的な経済運営は続き、経済は緩やかながら回復基調を維持し、企業の成長の果実としての株主還元は増大してゆくでしょう。
日本ほど安全で、政情が安定している国は、アメリカ、イギリス、ドイツ、北欧……、それほど多くはありません。政治が経済を作り、経済が株価をあげるパターンがようやく定着してきました。株価の安定が政治の安定なのです。安倍政権も黒田日銀総裁も、このことはよくご存知のはずです。
それでは、政治は誰が動かすのでしょうか。それは、われわれ日本人です。いくらがんばっても、アメリカの政治をわれわれ日本人で動かすことはできません。政治を動かすことができれば、経済は発展し、株価も上がるのです。子供にも孫にもこの国に留まって、豊かさを味わってほしいのです。
* * *
著者には、株式投資に40年にわたる知見があります。一番いいときと、悪いときを経験しています。残念ながら株式以外では、それだけの知識と経験がありません。理解できないものを勧めるわけにはゆきません。
「ちょっと、ちょっと、待った!待った!」突然、天からの声です。
「お前はいいことばかり並べているが、外国為替で何億も稼いだ主婦だっているんだぞ。もっと、いいのがあるじゃないか」
「お言葉ですが……、ギャンブルで儲けた話は、めずらしいから話題になるのですよ。株で億万長者になった話は多すぎて、ニュースにならないだけです」
もちろん、株式投資だってリスクはあります。でも、20年後に豊かな生活を送れるのは、株式投資が一番です。ただ、投資に使う資金は別会計にして、それがなくなったら、きっぱりと諦めることです。最悪の事態を想定してリスクを取ってゆけば、少なくとも株でスッテンテンになることはありません。
おちゃちゃさん
こんにちは
いいですね!秀逸な旦那さんで。
うちのかみさんは、かねは天から降ってくるものと思っているようで、
ぜんぜ~ん相手にしてくれません。
冬に備えるなんて、まったく関心ありません。
一年中晴れている南の国から来たみたいです。
キリギリスの心境なんでしょうね。
きっと、冬になっても追い出せないでしょうね。
第一、冬にならないかもしれませんもんね。
お元気でまたいい話、聞かせてください。
何度もすいません(笑)
ありがとうございます
膝は、遅々としたあゆみですが、少~しづつ・・・辛気臭いです(>_<)
あの小渕さん・・・
ものすごくベタな発想ですけど
お父ちゃんの名前で、お父ちゃんの支持者に担がれて
神輿の上に乗せられて、実際舵取りはお父ちゃん絡みの人
ご自分は、ほとんどお人形さんだったのでは?って思ったりしてしまいます
うちは・・・
母の援助のおかげで、遊んでるみたいなもんです
主人は・・・どんだけ借金あろうと
朝から鼻歌歌ってるあの明るさが秀逸です(笑)
おちゃちゃさん
おはようございます
おげんきですか。ひざの故障いかがですか?
でもおちゃちゃさんの「日記」拝見していると、一人で家庭を切り盛りされているのですね。
今の内閣に入れば、安倍さんもこんなに追い詰められなかったのに……。
先週までの急落が予想外だったせいか、「日記」も静かですね。
皆さん嵐の過ぎるのをじっと待っているのでしょうか。
私の場合、7合目の相場では、売り買いしないことにしていますので、ひたすら冬に備えての寝床つくりといったところです。
やはり一番気になるところは、安倍内閣の支持率です。
せっかく女性を多用し、消費増税や外交問題の難しい局面を乗り切ろうとしたのですが、裏目に出てしまったようです。
内閣の方向性は間違っていないので、この問題が解決できれば、支持率は大幅に低下しないと見ていますが…。
なにせ世論は気まぐれですからね。
でも今週に限っては、大幅な上昇を期待しています。
ここから、1,000円あげないと、政局は乗り切れません。
思惑さん
おはようございます
大変説得力のある資料を添えての、ご質問いただきありがとうございました。
株式投資理論のいいところは、結果が証明されることです。
ある人は株が上がるといい、ある人は、株は下がるといっても、まもなく実証されます。
私は、株で儲けるには、「投資環境に合わせた銘柄を、勇気を持って買う」ことだと考えています。
投資環境とは、相場の大きな波で、これを読み間違えると、どんなにいい株だと思っても儲かりません。
勇気を持った決断とは、その人の持つ時間で、年齢で表わされます。若いときは思い切った行動がとれ、大きな儲けに繋がります。
でも、ルールとおりにゆかないのも、ご存知の通りです。
バブルのときは、なにを買っても大儲け、ITバブルのときはカタカナ銘柄を持っているだけで大儲け、昨年はゲーム関連というように、波を読んで大胆に買っていった人が大儲けだったのです。
でも、こんな投資法を人に勧められません。
結局、中途半端になりますが、その投資法の長所短所を理解してもらい、達成できなかった際のエスケープルートを用意したトータルなシステムで、判断してもらうより仕方ありません。
思惑さんの今後のご活躍期待しております。
思うに・・・
どのタイミングでどの株を買うか
それにつきると私も思います・・・
それは、誰しもがわかっていること
少し株をかじったら、今のタイミングはどの系統を買うべきかは
わかりますよね
となるとそのどの株を買うか
そのA株をどのタイミングで買ってして、いつ売るか
波乗りのむつかしさはそこなんじゃないでしょうか
それを養うのに、何年もかかると思うんですけど
その間に、資産が減る?のが普通の人かもしれません・・・
私は、文章を書くことが苦手だし下手です。
しかし、株式の個別銘柄の運用をするにあたり、みなさんが間違った考えをしていると思うことが常々あります。
簡単ではありますが、重要なことなのでこの場を借りて述べさせていただきたいと思います。
長期投資をするにあたり、気をつけなければならないことは、Aさんは資産を20年で10倍に増やすこともあるし、Bさんは10分の1に減らすこともあるということです。
結果として、20年の時の流れは、AさんとBさんの資産格差を100倍にするということです。
100万から始めて、結果としてAさん一千万、Bさん10万になるということです。
あなたは、日本を代表する外需株6758ソニー、内需株8802三菱地所の2銘柄で運用をすることに決めました。
それでは、ヤフーファイナンスに時系列データが30年間(株式分割調整後)ありますのでどのように運用すべきだったのか3か所の特徴ある場面を見ていきましょう!
まず、1987年4月27年前の出来事です。
円高、債券高(金利低下)、原油安のトリプルメリットをはやして内需株買いの外需株売りが盛んにおこなわれていましたが、4月5日にドル円は120円、債券10年債は2%あたりで反転することになります。
その時の4月のソニー安値は2,560円、三菱地所高値は3,520円でした。
次は、2000年2月14年前の出来事です。
ITバブルと呼ばれる時代のことで、ハイテク株にあらずば株にあらずと外需株が買われ、内需株は売られ続けた時のことです。
2月高値ソニー33,250円、2月安値三菱地所960円となりました。
最後に2年前の2012年11月2年前の出来事です。
80円割れの超円高の局面で、外需株悲観一色で内需株有利な状況が続きました。
11月安値ソニー772円、11月高値三菱地所2,070円となりました。
現在10月17日ソニー終値1,805円、三菱地所2,172円です。
長期投資で分散投資が常識となっています。
1987年4月にソニーと三菱地所を同時に買った人は現在両銘柄ともに含み損を抱える結果となっています。
2000年2月・2012年11月時点をとっても資産を10倍にするのは至難の技のようです。
個別株式の世界はあれもこれも買うのではなくて、内需株か外需株のあれかこれかを買うことが素晴らしい成績につながる道だということになります。
これ以外にもいろんな大きな株価の波が観測できます。
どのタイミングでどの株を買えばいいのかという問題は、極めて奥が深い問題です。
どうか私にもyuhsanのわかりやすい説明で「波乗り投資法」をご教示頂ければ幸いです!
今後、ともどもよろしくお願いします。