商品先物~羅針盤さんのブログ
東京とうもろこし
東京トウモロコシが失速しています。シカゴコーンが豊作観測によるハーベストプレッシャーから反落し安値更新していることと円安の反動からきている円高が要因です。
今年の農務省発表によると、作付面積は9160万エーカーで、昨年が9540万エーカーだったことから考えると、昨年よりは生産が減ってもよいところですが、単収が171.7ブッシェル(昨年158.8ブッシェル)となっており、生産が143億9500万ブッシェル(昨年139億2500万ブッシェル)となり、史上最高の大豊作となりそうな状況から売られています。
テクニカル的な観点からみると、23760円を割った事により23220円前後の可能性が浮上しておりチャートも売り継続となっています。
では、このまま下がり続けるのかというと、今月から来月にかけの安値が年末から来年にかけては買い場になるとみています。
理由は4つあります。一つ目は過去のパターンからくるもので、ハーベストプレッシャーを受けて下がった年は需給相場になってからは自律反発しやすいという事。二つ目は、現状の4年ぶりの安値に伴い農家の収入が減少し、また、農業関連企業が業績悪化などからリストラを行っており、来年の作付意欲が減退し、来年の生産減少の可能性がでてくると予想される事。そして、今年は五大湖周辺はパーフェクトな天候でしたが、米西海岸は干ばつにより干し草の価格が上昇しているため、穀物需要の増大が予想される事。そして、最後に4年ぶりの安値により海外からの引き合いが強く穀物輸送費が上昇しているという事です。
これらの理由から、ここからの安値が来年にかけての買い場になると考えられます。
商品先物~羅針盤
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