jojuさんのブログ

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★大勢より合理。好意より利益(外交音痴の日本人)

 日本人の特性として、大勢に流される、周囲の目を気にする(外国人にどう見られてるか等)、というのがある。

 これは村落社会や単一民族の社会では有用な行動パターン
 そういう社会ではコミュニテイが固定的なうえ、コミュニテイの構成員も長期固定なので、少数派になること、周囲に疎まれることは即、自分の不利益になる。

 日本人の多くは江戸時代に村落に縛りつけられて暮らしたし、これは高度成長期までそんなに変わってなかったから、日本人は大勢に流され、周囲に好かれるように努める行動パターンが身に沁みついてしまった。

 で、ミクロ的(たとえば会社の中)かつ中短期的には、この行動パターンは大抵どこでも有効である。 ミクロ的にはコミュニテイは単一だし、中短期的にはそれは固定的だからである。

 しかし、マクロ的(たとえば国際社会)もしくは中長期的にはそれは害悪になりうる。 自らの身を亡ぼすことになりうるし、自分のコミュニテイ全体を潰すことにもなりうる。

 なぜなら、中長期的に見れば、大勢は必ずしも合理に動くとは限らないからである(たとえば、今の日本の増税路線は正にそれ)。
 また、コミュニテイが多様だったり流動的な場合(マクロ的には常に多様で流動的)、周囲の好意は必ずしも自分たちの利益と一致するわけではないからである(たとえば、外国の好意は、日本の行動が外国の利益になる場合に得られるが、それが日本の利益になるとは限らない)。

 大勢が合理に動かない可能性があるならば、利益を守るために気にすべきは大勢迎合でない。
 まず、気にすべきは合理であり、合理に適うべく、大勢迎合になったり、そこから離れたり、柔軟に動くべきなのです。

 同様に、周囲の好意と自己利益が一致しない可能性があるならば、周囲の目など気にせず、利益中心で行動するほうが100%確実に身を守れます。
 周囲に好かれても自分の身を持ち崩すならどうしようもないのです。
 利益に応じて、周囲に好かれる行動を取ったり、そうしなかったり、柔軟に動いたほうが良い

 つまり、今の日本、日本人の「無意識な大勢迎合、好意希求行動」よりも、「利益を合理的に追及する行動」のほうが、サバイブでき、豊かで強くなっていく可能性が高い(後者の行動は前者の行動を包含できるが、逆は成り立たず)。
 で、豊かになってしまえば好意を得る手段は幾らでも取れるのです(貧乏だが憐れまれる生活と、豊かだが嫉妬される生活、、、どちらも一長一短ですが、後者は嫉妬を好意に変えられるバラマキが出来る

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 コミュニテイが多様で流動的な都市社会や大陸国家、国際社会では、人間の行動パターンは自ずと合理中心、利益中心に変わっていく。
 で、そうであれば、状況に応じて大勢迎合行動、周囲との調和行動(周囲の好意を得る行動)も柔軟に取れるようになる。
 それは日本人のように何も考えずにそうしているのでなく、合理中心、利益中心で考えて、一時的にそうしてるだけなのです。
 それが利益に対し合理的である限り、そうするが、不合理、不利益になるならば、ひょう変する、、、、それが多くの国、国民の行動パターンです。
 欧米人、中国人の大勢迎合行動、好意希求行動は、日本人のそれと表面上同じに見えても中身は違うのです
 人間は世界中どこでも変わらないとか、世界市民とかいう日本人はそれが分かってない。 浅はかなのです
 国際協調、企業提携、企業統合を無邪気に喜ぶマスコミ、政治家、経営者も危うい。 外国、外国人は、日本の利益のために活用すべきもの、活用し合うべきものであって食われてはいけない(武田薬品、大丈夫?)

(補足) 武田薬品は中身のない英語使いをトップにしてしまった可能性あり(英語のうまさ=国際性ではない。大局を見れる経営者としての資質こそ国際性である)


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