TAROSSAさんのブログ
NTTの光サービス卸売りに対し競合他社は賛否に温度差
NTTが今秋にも始める光サービスの卸売りに対し、通信業界の温度差が鮮明になってきたようです。
ソフトバンクの孫社長が卸売りを歓迎する意向を示す一方、KDDIの小野寺会長は「NTTの寡占化が進み、競争がなくなる」と反対の立場だそうです。
また、電力系やCATVなど加入者回線設備を保有する通信事業者200社強も、卸売価格や事業者選定理由が公表されないため、不透明な行為につながると反発、NTTに対して「公平と透明を担保すべきだ」(ケイ・オプティコムの藤野社長)として連名の要望書を総務相に提出したそうです。
孫社長は、NTTが光サービス「フレッツ光」を卸売りした場合は「(仕入れて光サービス事業を)やりたい」と明言しているそうです。
現在はフレッツ光の販売元であるNTT東西地域会社と代理店契約を結んでいますが、自社ブランドでの光サービス事業に意欲をみせているようです。
ソフトバンクは光ファイバー1回線が8利用者に分けられることから利用者当たりの料金に引き下げてほしいと要望していますが、「卸売りの価格次第だが、十分安ければ利用価値は高い」とみているようです。
これに対し、KDDIの小野寺会長は「設備のために膨大な投資をして、競争環境だからこそ日本は欧米より光サービスが普及した」と説明し、卸売りによって、NTTの寡占化が加速し、競争がなくなると懸念を示したそうです。
NTTは卸売りにあたって「公平な条件で提供する」(鵜浦社長)と説明していますが、企業間の相対取引が基本の卸売りは不透明さを拭いきれないようです。
ケイ・オプティコムの藤野社長は「必要ならば、新たな規制も考えてほしい」と総務省に注文しており、同省は「具体的な提供方法が問題となる」と注視しているそうです。
安くなる分には1消費者としてはありがたいんですけどね。
9432:6,109円、 9984:7,695円、 9433:6,002円