yuhsanさんのブログ
終わりの始まり
年初来2週間が過ぎました。
この間、日経平均は、昨年末から557円(3.5%)下げましたが、TOPIXの下げは5ポイント(0.3%)で、ほとんど変わっていません。
投資主体が、今までの外国人主体から国内の投資家に変わり、その結果、指数寄与銘柄が下げ、指数に影響の少ない低位出遅れ株が上昇した結果です。昨日発表の1月第1週の主体別投資動向も、大量の外国人売りに個人が買い向かった数字となりました。
アメリカのQE3縮小により、資金がアメリカに回帰していることが裏付けられた格好で、この傾向は、アップダウンがあっても、今年前半くらいは続くと見ておいたほうがいいと思います。今年は昨年と違った動きとなることは、十分覚悟したいところです。
昨年大きく上げた反動安と見る人もいます。確かに年間57%の上げは40年ぶりとかで、その反動があってもおかしくないのかもしれません。ただ、昨年まで株価を牽引してきた指数御三家、ユニクロ、ソフトバンク、ファナックが、これだけ大きく下げれば、10%程度の反動安となっても、不思議ではなかったのですが、3.5%程度の下げに留まったのは、下げに対抗する買い手がいたからです。
昨年暮れの証券税制改正、NISAの導入、日経JPX開始、インフレの定着と、これだけ市場環境が変われば、流れの変化があってもおかしくありません。この流れが今年も続くとみれば反動安というよりも、年を挟んで投資主体が変わった結果とみるほうがいいのではと思っています。
私は昨年来続いてきたアベノミクスによる上昇の大きな流れは、バブルになって弾けないと、この相場は終わらないとの考え方は不変です。それが今年になる可能性は低くても、安倍内閣が交代しない限り「いずれはくる」はずです。
この動きを読んで銘柄を入れ替えた人は、今の動きを強いと感じ、今まで通りの銘柄を追いかけている人にとっては、弱いとみている結果になりました。
動きは銘柄にも出ています。先週にもここで発表しましたが、
1.指数銘柄から非指数銘柄に
2.一流から二流へ
3.人からものへ
が鮮明になってきました。
新高値銘柄をみても、日経225やJPXに採用された、いわゆる指数銘柄は少なく、圧倒的に多いのが、今まであまり注目されてこなかった、指数銘柄の陰に隠れていた出遅れ株でした。
指数に採用されるだけで嵩上げされる、いわゆる「指数プレミアム」は、すでに昨年末までの外国人買いで、ファンダでは買えない水準にまで達しています。これからは、個人の個別株物色で、大きく上昇した指数銘柄の付近の株が、指数銘柄を追いかけてゆく「ひずみの解消」相場になります。
市場では相変わらずゲーム、バイオ関連のような頭脳産業がもてはやされているようですが、これらの業種は、人が企業を支え、優秀な頭脳さえあれば、企業の参入は容易です。5年先の存続を考えると、現在の期待だけで買い上げてゆくには、すでにある程度の株価になっています。
新興市場の多くは、ババ抜き相場に入っています。上下運動を繰り返しながら上手に売り抜けている人がいます。日銀もNISAも年金基金も、新しく参入する個人も、この市場にはあまり関心がありません。くれぐれもご注意を。
外国人の買いが衰えれば、昨年のように1ヶ月で千円も上げ下げするような相場にはなりません。例年、決算発表となる1月は、相場は決算内容を確認のため様子見となります。これから月末にかけ、決算内容を確認しながら、個別株の物色が続きます。決算がはっきりする2月中旬から3月にかけては、配当目当ての買いで上昇相場が確認されるはずです。
それにしても日替わりの上下相場の中、皆さんは売り買いを繰り返しておられるようですが、本当に儲かっておられるのでしょうか。私もそのような投資法があれば、ぜひ勉強したいと思っております。よろしくご指導ください。
もりぎんさん
おはようございます
コメントありがとうございました。
私のPCも「みんかぶ」とは相性が悪いせいか、コメントについての返事が、突然消えてしまいました。
また繋がったようで、改めてありがとうございました。
「二流株」というと、価値が落ちるように思われますが、景気の回復期には業績の変化率が高く、その割に評価されていませんので、投資効率が高くなります。
ただ、バブルが弾けたときはすばやく立ち回らないと、ババ掴みになってしまいます。
一部バブル化している新興市場銘柄については、要注意かもしれません。
はじめまして、アイスバーグと申します。
いつもながら中身の濃い日記をありがとうございます。
読み捨てはもったいないので手書きで残しました。
あと4~5回は読まないと頭に入らない困った年寄りです。(笑)
アイスバーグさん
こんにちは
コメントありがとうございます。
とても励まされるメッセージです。
私も、役立たずの年寄りですが、バブルを経験し、そのありがたさを少しでも残そうと頑張っております。
これからも、ぜひコメントください。