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「デイトレード」寄り付きから大引けまでにすべき5つのことⅠ
寄り付きから大引けまでにすべき5つのこと
株式に限らずトレーディングには全てボラティリティ(変動率)という厄介なファクターがついて回ります。単純に上がるか下がるかを当てっこするだけでなく、どれくらい上がるのか下がるのか、さらにそれがどれくらいの確率で起きるのか、現代の金融市場でトレードを生業とする人間には、すべからくオプション(保険の一種であると考えてください)取引の影響が及ぶため、これを無視するわけにはいきません。
ボラティリティを勘案して、日経平均株価のデイ・トレーディングを行う場合、先に結論を書くと次の5つのステップを踏む必要があります。
- 1. 前日の日経平均のインプライド・ボラティリティをチェック(これは最近、日経新聞社がインターネット上で公開しているので、個人投資家でも利用可能です。実際のオプション取引から逆算するという面倒くさい手間を省けます。以下インプライド・ボラティリティをIVと表示)。
2. IVの水準によって、日経平均の投資環境を、例えばA:静か、B:普通、C:荒れている、という具合に場合分けする(今回のレッスンではこれを、A:低ボラティリティ期=IV23%未満、B:中ボラティリティ期=IV23%以上・29%未満、C:高ボラティリティ期=IV29%以上、の三つに分けることにします。理由は後述)。
3. 寄り付きの日経平均株価をチェック。この時のチェック・ポイントはまず前日比プラスかマイナスか。次いでその差は何%の乖離か、の2点です。
4. IVの水準と寄り付きの状況を確認して、その日の大まかな戦術を決定します。決めることは2つ。まず、逆張りか順張りか。次いで買いから入るのか、売りから入るのか。高ボラティリティ期の寄り付きマイナスの場合を除き、一定の乖離率までならば逆張り、即ち、寄り付きが高ければ売りから入りますが、高ボラティリティ期の寄り付きマイナスの場合は順張りで売りから入ります。またこの乖離率については後述します。
5. 逆張りの場合は一定水準での利食い(反対売買)が基本となりますが、順張りの場合は大引けまで引き付けて利食います。
以上の5ステップが日経平均株価を使った、デイ・トレーディングの手順です。
低ボラティリティ期、中ボラティリティ期、高ボラティリティ期
IVとはいわばオプション価格の原材料のようなものですから、保険と同じく危機的状況に陥ると跳ね上がります。
このIVをヒストグラムにして分布図を作ると次のようになります。
データは2009年1月5日から2012年7月10日までの863個を使用しています。これを23%未満、23%以上29%未満、29%以上の3つに分けると、個数がそれぞれ299、320、244となります。
低ボラティリティ:寄り付きがプラスの日
では次に、低ボラティリティ期の日々の値動きを見てみましょう。わかりやすくするために、低ボラティリティ期の日足を、前日終値を100として指数化し、ロウソク足の日足のように作り直したものが次のグラフです。傾向を見るために乖離率順に右から左へと並べています。まずは寄り付きがプラスの日から。
ロウソク足ですから陽線(白)ならば寄り付きよりも終値が高く、買いから入った方が儲かることになります。陰線(黒)の場合はその逆です(上に伸びているのに黒く見えるのは線が細かくて重なっているためです)。数えてみると、低ボラティリティで寄り付きが前日比プラスであったのは158回あるのですが、陽線の数はそのうち78回、率にして49.4%でした。これでは買いから入ったらよいのか売りから入ったらよいのか、わかりません。但し、+1.37%以上乖離して高く始まった場合は、陽線の確率が70%を超えました。この時は寄り付きから買いで入った方が得策です。
そうでない場合、つまり+1.37%までの範囲で寄り付いて始まった場合は、逆張りが有利です。この場合、寄り付きから±0.5%というのが日中の上下動の平均値ですから、このあたりに照準を置いて、逆張りを行うのが理にかなっています(ちなみに最近の株式市場の動向は、これに合致しています)。
寄り付きがマイナスの日は全部で141回ありましたが、そのうち陰線の数は83回。率にして58.9%とプラスの日の陽線の割合よりも多くなっています。特に、乖離率が-0.92%よりも大きく下がって始まるときは、陰線になる割合が70%を超えてきます。つまり順張りで売りから入った方が良い。そうでない場合、つまり0.92%未満の乖離率で寄り付いた場合もどちらかといえば売りから入った方が勝率は良いのですが、逆張りのレンジとしては寄り付きの値段に対して±0.4%というのが基本となります。
おちゃちゃさん
続きもコピペします。(笑)
メモしたら、たまに、よみかえしてね~(´(ェ)`)
読み返します
ありがとうございますー
おちゃちゃさん
今度はFXの個人アナリスト解説も紹介しますね。(´(ェ)`)