tetsuさんのブログ
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ハイテクを支えるローテク
今日の日経新聞朝刊に出てた記事。
日本のモノづくりの強さを感じさせてくれる内容です。
十畳ほどもある巨大な御影石の塊。表面は鏡のように磨き込まれている。これが日本のハイテク産業の未来を切り開くための礎(いしずえ)の役目を担っている。
石の正体は液晶パネル製造装置を置く台だ。装置の精度を高くするには、極めて平たんな所に設置する必要がある。少しでも傾いていたりすると、液晶を動かす電子回路を正確に配置できず、画面がにじんでしまう。御影石は金属に比べ温度差による膨張と収縮が小さいことが評価され、設置用の台に使われることになった。
三十トン以上もある一つの原石から切り出して、台を形作る。二人がかりで三カ月もかけて磨いた表面の凹凸は最大でも五マイクロ(マイクロは百万分の一)メートルしかない。もし、台の面積を東京ドームと同じ広さだとすると、高低差はわずか十三ミリメートルしかない計算になる。
製造装置大手アルバックの子会社、シグマテクノスから御影石の加工を受託しているエヌピーエス(岐阜県本巣市)の河合芳彦社長は「一人前になるには五年はかかる」という。手に伝わる感触を頼りに、砥石の粒の大きさを選び、力加減を変えながら削る。
液晶パネルとその製造装置は日本が最先端を進む分野の一つだ。派生した技術は他の電子機器にも応用される。これらは御影石の台から生み出されている。
「磨く」技は、宇宙に向ける目にも役立っている。三菱電機が米ハワイ島に設置されている「すばる望遠鏡」向けに作った反射鏡は直径が八・二メートル。その表面の高低差は十ナノ(ナノは十億分の一)メートルしかない。磨くことで、明日の技術も遠い宇宙も見えてくる。
今日はゆっくり新聞を読んだんですけど、
こんな記事あったかな。。
さすがtetsuさんですね。
私はキヤノンファンなんですけど、
最近のレンズは鋳造で作るのが一般的なのですが、
工場で職人がひたすらレンズを磨いている部署がまだ残っているそうです。
すばるがらみでもひとつ
最大1mもある特殊レンズ、
オハラが苦心して鋳造したレンズ材を、
キヤノンが独自技術で非球面に研磨しましたってのもキヤノンの自慢です。
あ、ちょっと熱く語ってしまいました。。
さすがガラス関連にお詳しいsoraさんですね。
多分、自社ブランドの高級レンズなどになると人の手を
介さなければ出来ない部分などが残っているのかも
しれませんね。
レンズ1本で175万円とかしますから・・・。