賃金とインフレに関する記事を見つけたのでご紹介。
Capital Tribune Japan より
http://www.capital-tribune.com/archives/2620
詳細は記事を確認していただくとして、
要は賃金の上昇が物価よりも遅れをとるってこと。
安倍政権が賃金上昇のため、賃上げを行う企業に関して減税の拡大を目論んでいるが、
効果がいかほどになるかは見えていません ![]()
ロイターより、法人減税検討
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98I00B20130919
日銀と政府はタッグを組んでマネーを市場に流している。
しかし肝心の賃金は急に上がらない。
となると、何が起きてる? 次はどうなる?
まず、銀行などの金融機関にマネーが溜まる ![]()
次に、(でかいショックが起きなければ)金融機関が投資先を求めて
資産(株や不動産)にマネーが流れる。
(行き過ぎると資産バブルになる)
もちろん、全ての資産が上昇するわけではない。
まずは見込みがあるやつだけ上がる。
おっと、株や不動産だけでない。
今の世はコモディティ(資源)や権利も投資対象になるから、
有力な投資対象であれば、そこにもお金が流れるだろう。
続いて、物価の上昇 ![]()
しかしこれは、円安円高、海外の購買力などにも影響されるから
ちょっと話が複雑になる。
で、まだまだマネーの供給がたっぷりあるなら、
直接投資から金貸しへ進む。
金融機関は融資先を探し始める ![]()
貸し手の審査が緩む。信用膨張だ。
ま、そんなこんなで(色々書いたけど、実はすんごく はしょっている)、
設備投資や消費が盛り上がってくれば
人手が足らなくなる。
ある程度なら労働時間の延長(残業)でカバーされるけど、
「流石に足らないねー」って経営陣が判断すれば、
人の取り合いになる。
労働者の不足が生まれ、ようやく賃金上昇になる。
ここでも、
「足らない分は海外に移せば良いや」とか、
「外国人労働者をバンバン移民させまっせ~」とかなると
こちらも単純に上昇とは限らないので話がややこしい。
う~ん、上の通りマクロの流れをざーっと書くだけでもかなり無理(穴)があるが、
ざっとこんな感じと捉えてもらえば良いです。
で、先の話になるけれど、
注意して欲しいのが"信用膨張"。
たとえば、
「稼ぎがだんだん良くなってきたから、
ローン組んで大きい買い物しちゃうぜ!」
とか、
「景気が良いから、
クレジットカードでガンガン買い物しちゃうぞ♪」
ってのはご用心。
銀行などは「晴れたら傘を貸し、雨が降ったら返却を迫る」ってのが常套手段ですからね ![]()
身の丈をわきまえていれば、
バブル崩壊やサブプライムローン ショックの被害はもっと少なく済んだのだから。
…にしても。
『カードが必要になる機会がどんどん増えているなぁ』と、
感じてしまう今日この頃であります (><;)