akkiiさんのブログ

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三角合併

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三角合併とは企業合併の手法の一つで存続会社の親会社の株式を消滅会社の株主に交付して行う手法のこと。

たとえばC社の子会社であるA社(存続会社)がB社(消滅会社)を吸収するとする。普通の合併は両社の株価等から合併比率を算定し、株主はそれに応じた存続会社の株式を受け取ることになるが、三角合併の場合はB社の株主はA社でなく親会社のC社の株式を受け取ることになる・・・。

これに何のメリットがあるかというと、まずC社はA社への影響力を維持できるということである。グループ会社での合併ならまだしも、グループ外の企業と合併すれば、親会社の持ち株比率は下がる。ただ、三角合併なら親会社の株式を交付するので結果的に影響力が変化しないということだ。特にA社がC社の100%子会社ならわかりやすいだろう。
そして、重要なのは・・・その国に子会社(A社)を作ってしまえば親会社(C社)の株を使ってその国の企業(B社)を買えるということだ。シティの日興買収がいい例。
会社を買うのにはお金がかかるがその対価を自分の会社の株でまかなうことができるのであれば、持っている自社株で買えばいい。特に時価総額の大きい欧米企業にはメリットがある(=日本企業が買収される可能性がある)ということで抵抗があったわけだ。それが去年解禁された。そのおかげで買収防衛策も増えたのだが、それは別の話。ここでは割愛。
余談だが郵貯を除けば日本最大の金融機関である三菱UFJの時価総額は約12.4兆円(4月28日時点)。理論上は8.27兆円あれば支配下におけるということだ(時価総額の66.7%で計算)。

とはいえ、そこまで三角合併が進んでいないことも事実。サブプライムローンを発端とする金融不安はこんなところにも影響を及ぼしているのである・・・。






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