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金【量的緩和縮小の思惑が強まる可能性がある】

日中取引時間は、NY市場の上昇を受けて手じまい買いが先行して始まり、前日比50円高の4225円で寄り付く。その後、円相場の変動に伴い上下するも、結局前日比44円高の4219円で終了。

米国のインフレ率が米連邦準備制度理事会(FRB)の目標を下回る状況が長期化するとの見方が台頭した。低インフレの場合、FRBが資産買い入れ縮小に着手しにくくなる可能性がある。そのため、FRBは景気刺激策を続ける可能性があるとの見方からドル建ての金は買われている。また昨日、セントルイス連銀総裁が早期緩和縮小に慎重姿勢を示すなど、米金融当局高官の相次ぐハト派的発言も背景となっている。ただ、経済指標しだいで思惑が交錯しているため予断が許せない。

本日夜間取引時間は、7月の消費者物価(21:30)、週間失業保険申請件数(21:30)、8月のNY州製造業景況指数(21:30)、7月の鉱工業生産(22:15)、8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数(23:00)、など一連の米経済指標が注目される。このうち関心が高いのは消費者物価(CPI)で、強めの数字であれば量的緩和縮小の思惑が強まる可能性がある。発表が目白押しなので十分な注意が必要である。



夜間取引レンジ 4,195円~4,255円  


中川


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