バラの会さんのブログ

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参院選もよりも熱い!?

    政治と下半身が激しく絡み合う議員BL

 

 7月4日に公示された第23回参議院選挙。今回はネットを使った選挙活動も解禁され、投票日の21日まで連日熱い戦いが繰り広げられている。

 

 そんな参院選に負けず劣らず熱い駆け引きを堪能できるのが、6月28日に発売された『秘恋は咎に濡れ』(沙野風結子:著、笠井あゆみ:イラスト/海王社)や『センセイと秘書。』(深沢梨絵:著、香咲:イラスト/幻冬舎)、『悩める議員の恋愛規約』(旭 まあさ/オークラ出版)といった議員BLだ。


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 『悩める議員の恋愛規約』には、2世議員の上月創と彼を追って議員になった世良誠人が登場する。小さい頃から「なんでも一番になりなさい」と教えられ、人に認められたいと思って生きてきた上月は、中学のときから見た目のよさだけで自分の努力を軽々と越えていく世良が嫌いだった。

 

 でも、世良には強気に話せるのにいざとなると何も言えなくなるし、先輩議員には「君は知事の息子として上月会のお飾りでいればそれでいいんだ」なんて言われてしまう。そんなときにアドバイスしてくれたのも、議会で自分の意見や法案を通すために頑張った創に「頑張るじゃん」と言って認めてくれたのも世良だった。

 

 一方、世良も上月が対等に立って敵対心を燃やしてくれると「認められてる」気がして嬉しくかったという。

 

 こんなふうに、お互い認めあって高めあえる関係なら議員同士のカップルでも応援したくなるかも。

 

 また、議員BLで外せないのが議員と秘書のカップリングだ。

 

 議員秘書は、議員と運命共同体、選挙で議員が落選したら自分も失業してしまう不安定な職業でもある。

 

 『センセイと秘書』にはベテラン議員だった父親が急死したせいで突然議員になってしまった山本直人と彼を厳しく指導し、支えた政策秘書の木佐貫が出てくる。

 

 父の代から秘書を務める木佐貫は、政治のせの字もかすらずに過ごしてきた直人を支え、仕事のことから朝食作りやネクタイ選びといったことまで面倒を見てくれる。

 

 そのうえ、なんと下半身事情まで管理業務として処理してしまうのだ。最初は戸惑う直人だったが、木佐貫の気持ちを知ってからは政治家としても成長し、公私ともに大切なパートナーとして「子供の貧困」や「パートナー法案」といった課題に取り組んでいく、ここまで信頼しあった2人なら、どんなことだってできそうな気がしてくる。


 さらに、敵対政党の秘書を巡って奪い合う『秘恋は咎に濡れ』なんてものも。

 

 主人公の真船椋一は、与党議員であり従兄でもある藤末彰良の秘書。幼い頃に自分を救ってくれた彰良に絶大な信頼を寄せ、言われるがままに体も給料も捧げてきた椋一は、彰良の弱みを握ってゆすってきた野党議員・四堂匡鷹の弱みを握り返すため、彼に接近する。

 

 しかし匡鷹は、自分に食って掛かる椋一からいつのまにか目が離せなくなり、勉強会に真面目に参加する姿や椋一が書く答弁が面白くて、恋人としても秘書としても欲しくなり、丸ごと彰良から奪い去るために口説きにかかる。

 

 一方の椋一も、匡鷹について知れば知るほど、惹かれてしまうのだ。本来なら政敵の秘書になるなんてありえないかもしれないが、それをやってのけてしまうのが欲しいものは必ず手に入れる政治家らしい。


 政治の世界は、外から見ているだけじゃわからないことも多い。だからこそ、もしかしたら……という妄想が掻き立てられるのだろう。

 

 今まで政治にあまり興味がなかったという人も、これらの作品を読めば違う意味で政治に対する興味がわいてくるかも。













 

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