Abe_Reiji-2013さんのブログ
小幅反落に留めて底堅さを演出した相場展開
こんばんは!
本日はシカゴ日経平均は前日の東証比マイナスであったことに加え、前日6月17日が前々営業日6月14日の終値に比べて大きく反発した後だけに反落が想定されていました。
確かに前日比マイナスで終わりましたから反落ではあるのですが、前場で2度ほど150円から200円近い下落、後場にも100円近い下落が起きたのを乗り越えた上で、僅かなマイナスに留めたのですから、底堅かったといって良いでしょう。
ドル円相場も前日の同時間対比で見ていただけば判る通り、実は特に為替相場が前日比で大きく変わらなかったことも、ドル円相場に振り回され易い日経平均などの平均株価の安定に繋がった面があるかもしれません。
しかし、このドル円相場もずっと安定していたのではありません。
日経平均が約180円近く急落した仕掛け的な売りが行われた10:30頃から11:00頃までの時間に相当する現地時間20:30頃から21:00頃のシカゴCMEのドル円相場先物価格は同時並行してドル円の売り仕掛けが行われて、円高ドル安が生じているのです。
つまり、こうした為替と株価の先物を並行して売り浴びせる仕掛けを乗り越えて小幅な下落となっており、この点からも底堅さが感じられます。
ただし、今日は東証の売買金額が2兆円を割り込む閑散相場の典型であっただけに、大口の参加者が株価を意図的に作り出しやすかった面もありそうです。
後ほど各銘柄について行く中で見て参りたいと思いますが、明らかに不自然な相場展開も見られるので、買い手に回った機関投資家による日経平均株価の強引な維持策が透けて見えるように思われます。
この辺りが多くの個人投資家に違和感を与える反面、株価の象徴である日経平均というニュースでも扱われる数値を高めに保ち続けることで下値不安を払拭し、安心感を持って上げ相場に参加して欲しいという積極的な下支えと評価することも可能でしょう。
どちらの見方を取るかは、個々の投資家の判断となりますが、とにかく平均株価は小幅反落に留められた底堅い数値だったのです。
こんばんは!
そうそう、本体の主力事業であるはずの電気機器はここ数年間赤字が連続していて、その巨額の損失を本社ビルなどの過去の遺産売却で凌いでいるだけの企業だから、ボロ会社・ボロ株に見えるのが普通の考えでしょう。
ただ、この会社は未だに映画や音楽、保険を中心とした金融事業といった本来の本業以外の部分で分厚い資産の蓄積が残っているので、それを分社化して株主に分配させれば、本体が潰れてその株がタダになっても分社化で優良部門だけになったほかの株式の方でもっと大きなリターンが得られると見られているから、それを要求して実現できそうなら、そのおこぼれに預かろうという人たちが群がっているのでしょう。
ハイエナ投資家の極致としか言いようがありませんが…
そういえば、欧州は堅物のドイツ人が金融の中核を抑えているせいか、異次元緩和の様な政策は実現性がなさそうに見えます。
彼らは日米の金融緩和にただ乗りして、景気回復を狙うのではないでしょうか。
こんばんは。
くそ株と思ったソニー買う人がいる。
びっくりします。
為替にらみで行くと明日は少しよさそうですが。
ECBも何を言い出すかわからない。
異次元ゾーンに金利を持っていくのかといえばそうでもない。
口だけの欧州人。
不動産大手3社について見てみると、何れも前日終値比で上昇して始まっています。
さらに3社共に朝の寄り付き直後にそれよりも大きな出来高を伴って株価が急上昇し、終値でも前日比プラスとなっています。
しかし、特に三井不動産に顕著に表れていますが、朝方の上昇から右肩下がりの傾向となって上昇幅を縮める相場展開となっており、麻生副総理の発言による影響が下落基調を生み出してしまったようです。
それでも、他の業種よりも比較的堅調な業種といえそうです。
メガバンクについて見てみると3行が揃って朝の寄付きの株価よりも終値が下落して終わっています。
しかし、何れも前日比でザラ場の出来高が減少しているにも関らず、大引け付近での出来高が前日並みとなっており、終値が大きく崩れないように維持した様に見えます。
平均株価の下落幅を広げないようにすると共に、経済全体の状況と関連付けられやすい大手銀行の株価下落も小幅に留めて、全体相場が底堅かったイメージをより印象付けたかったのかもしれません。
ソニーとシャープ、日立の電機メーカー3社を比較すると共に本日は前日比でプラスになっています。
なかでもソニーは事実上の企業分割を提案している大株主の投資ファンドが買い増した…という材料があったため、他の銘柄とは明確な違いが見られます。
出来高がザラ場を含めて一日中前日より多くなっているのは、2兆円を割り込むような閑散相場に於いては珍しく、前日比で上昇した朝の寄付きからその直後に出来高を伴って一気に急上昇し、ほぼその水準を維持したまま大引けまで株価を維持し、特に大引けでの出来高の急増といった終値を高める動きもないまま高値引けになっています。
また、シャープもソニーほどの手掛かり材料とはいえませんが、サムソンとの協業が行われるとの情報を材料にして前日よりも出来高を膨らませながら上昇しています。
このように、いかに閑散相場でも手掛かり材料さえあれば、売買も膨らんで上昇するのだということを如実に見せた展開といえそうです。
なお、日立は朝の寄り付きやザラ場の出来高が前日よりも多くないのに、大引け付近の出来高が前日より多くなって株価が引上げられており、株価の維持の対象となったのかもしれないと思わせる形になっています。
自動車メーカー3社について見てみると、各社共に朝の寄り付きは前日比プラスでスタートした点は同じです。
しかし、ホンダとマツダは共に朝の寄付き直後の最高値から終値が1%以上下落しています。
ところが、トヨタだけは朝の寄り付き直後の最高値から終値が20円下落と0.4%未満に留まって終値で5,800円を奪還して、日経平均上昇寄与度が上位に食い込むなど今日の株価の下支えを牽引する形になっています。
特に今日が前日同時間比で円高ドル安となっていなかったにもかかわらず、トヨタやマツダが前日比プラスで終えたのは為替相場の一段の下落がないという安心感なのでしょうか?
同様に為替相場の安定が業績に寄与するはずで同業であると同時に日経平均寄与度が高い銘柄のホンダが上昇しなかったことと合せて考えると、この2社の上昇を素直に受取ってよいのかびみょうん感じる人もいるかもしれません。
また、トヨタという日本の輸出産業を代表すると思われている銘柄と、個人投資家が好んで売買する銘柄の一つであるマツダを上昇させることで個人投資家を安心させる為の演出の様にも思える相場展開と見ることも出来るので、意見が別れそうな動きといえるでしょう。
日経平均寄与度が比較的高いことで知られるほかの3社を見てみると、京セラが前日比でプラスをとなっています。
信越化学とホンダはほぼ横ばいであり、下落せずに底堅く推移したともいえますが、特に日経平均に対して上昇寄与度で貢献したわけではありませんが、構成比が高い銘柄のとしてホンダは大引けの出来高が朝の寄り付き並み、信越化学は朝の寄付きよりも少し少ないくらいの出来高となって直前より上昇するなど、平均株価を下げない為の価格維持の対象となっていると見られます。
ところが、京セラは特別な手掛かりとなる材料もないのに、朝の寄り付きで前日の終値から100円近い上昇となったほか、後場の寄付きからその直後にかけて朝の寄付きを大幅に上回る出来高を伴って株価が急上昇するなど普段とは見られない値動きと売買により値上がりしており、不自然な上昇で日経平均を引上げる役割を担ったように見えます。
こうした辺りが、今日の日経平均の奇妙な底堅さを感じさせる要因になったのではないでしょうか。
いつもの様に日経平均寄与度の大きい代表銘柄であるファーストリテイリングとファナックを見て行こうと思います。
今日は昨日との対比で見たい部分があるので、普段とは異なり2日間チャートでその関係で1分足でなく、5分足となっています。
日経平均寄与度が高くその算出値に大きく影響するせいか、朝の寄付きと大引けがザラ場に比べて大きな出来高となっているのは前日も今日も同じであり、東証全体と同じく前日よりも出来高も少なくなっています。
また、両銘柄共に大引けの出来高が相変わらず非常に大きいことから日経平均の下落幅を小幅に留める為の仕掛けの対象となったという良くあるパターンの出来高推移となっています。
しかし、特に前日比で大きな上昇を演じて日経平均株価を上昇させるほどの大幅な上昇になっておらず、極端に買い支えられたわけではなさそうです。
そういう意味ではこの2銘柄はそれほど不自然とは言えなさそうです。