木下 晃伸さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ418件目 / 全437件次へ »
ブログ

【みんかぶプレミアムバージョン】決算発表に注意!



●週末をいかがお過ごしでしょうか。


経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。



※木下晃伸とは?公式ホームページはこちらです。


>>http://terunobu-kinoshita.com/index.html 




●いつもブログ「投資脳のつくり方」をお読みいただき、ありがとうございます。


「みんなの株式」では、「投資脳のつくり方」特別版「みんかぶプレミアムバージョン」をお届けすることで、不定期ではありますが、投資のヒントを具体的に探ってみたいと思います。


今後とも平日更新のブログ「投資脳のつくり方」ともどもお読みいただければと思います。 



-----------------------------------------
□本日の目次
■「投資脳のつくり方」みんかぶプレミアムバージョン
■編集後記
-----------------------------------------


─────────────────────────
【投資脳のつくり方〜みんかぶプレミアムバージョン〜】
─────────────────────────


2008年4月13日(日)本日お伝えする内容はこちら!


■■GE1Q純利益▲5.8%減益へ■■



<<ポイント>>


1)これから本格化する日本企業の決算を占う


2)サブプライム震源地、アメリカはどうか??


3)4月末から5月にかけては慎重姿勢で臨む



■4/11(金)、海の向こうのアメリカでは、NYダウが大幅下落。前日比▲256.56ドル安(▲2.04%)の下落となってしまいました。

主要因として考えられるのは、時価総額世界第2位のGE(General Electric)が1Qで対前期比▲5.8%の減益となったこと。アメリカの株式市場は「GEショック」により大幅な下落となってしまいました。

日本でも2003年に見られた「ソニーショック」や「ロームショック」と同じでしょう。


■ITバブルが崩壊しても、ソニーやロームなら大丈夫ではないか。しかし、実際に待っていたのは、業績の大幅な減益による、投資家の離散、株価下落でした。

今回、GEも同様の事態に見舞われています。

具体的には、不動産事業のみならず、信用不安からの個人向け製品の伸び悩み、更にはヘルスケア部門も病院への貸し渋りによる機器導入遅れから、3事業部門とも2ケタ台の減益となってしまっています。

アナリスト達はどう見ていたか、というと、個人向金融のみが業績の不安要因としていました。彼らは(少し違いますが日本の)消費者金融事業が非常に高い収益を上げていたからです。

しかし、事態は個人金融事業の悪化にとどまらず、さらに広範囲での業績悪化が見られたことが大幅な株価下落に繋がったことを受け、通期5%の増益確保も「Optimistic(楽観的)」としているようです。


■これは、対岸の火事ではありません。

なぜなら、これから日本でも、決算発表シーズンが到来するからです。

今回のGEに見られる教訓は、業績が悪化すると株価は大きく売られるということ。さらに、事前予想を下回ろうものなら、売り浴びせられるということです。実際、GEは今回の決算発表で、前日比▲12.8%もの下落に見舞われています。


■注意しなければならないのは、「為替」。

例えば、海外売上比率が高い自動車セクターは、為替の影響をモロに受けるでしょう。為替の影響とは、対ドルにおける円高。

94年から破竹の勢いで業績を牽引してきたトヨタ自動車でも、今回はさすがに来期(09年3月期)業績予想は、今期(08年3月期)に対して、減益を避けることはできないのではないでしょうか。むしろ、その減益幅に焦点が集まるでしょう。下手をすると3割程度の減益になってもおかしくはないのではないか??

GEは、5%程度の減益と、さらに通期では増益予想を出していても、これだけの株価下落です。そして、それに引きづられるように、NYダウ全体の下落です。

自動車セクターは日本の中で、非常に影響力が大きいセクター。これから4月末から5月にかけて本格化する決算発表、株価が下落してしまうリスクをいまから考えておきたいところです。


──────────────────────
■編集後記
──────────────────────
●外国人投資家比率


東証一部の売買に占める外国人投資家比率は、年々増え、現在は7割程度。


日本の株価を見る上で、海外で起こっていることは非常に大事。日本で時間を飛び越えて同じことが起こる可能性があります。


下方修正リスクが低く、来期業績の伸びが堅い企業でなければ、一旦、現金化も含めて売却しておくことも重要かもしれません。



※ご意見・ご感想はお気軽に【日記のコメント欄】へ!


( 文責:木下 晃伸 きのした てるのぶ )

-----------------------------------------


─────────────────────

◇発行人/編集人  

木下晃伸(きのしたてるのぶ)  

(社団法人)日本証券アナリスト協会検定会員

株式会社きのしたてるのぶ事務所    
     

(C)2008byTerunobu Kinoshita&TERUNOBU KINOSHITA OFFICE LIMITED. All Rights Reserved.

出典を明らかにしていただければ、ご自由にご転送いただいて構いません!


────────────────────────
1件のコメントがあります
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。