ニュース記事で、「ドイツの2年物国債が初のゼロ金利」とありました。
(PCサイト)ロイターより
http://jp.reuters.com/article/vcJPboj/idJPTYE84U03H20120531
※追記:そして、一時マイナス金利になったそうです。
(PCサイト)ロイターより
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE85001D20120601
センセーショナルな出来事と錯覚してしまいますが、ちょいとお待ちを ![]()
これはドイツ2年物国債に限った話です。
ちなみにおなじドイツ1年物債券では、
ゼロを通り越してマイナス金利になったことがある。
しかもこれは去年の年末から、時々起きている。
(PCサイト)ブルームバーグより
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LVH1LR0D9L3501.html
公平に…と言うか、距離を置いてこのニュースを書くならば、
「信用不安を背景に、スペインとドイツでは国債の人気格差に拍車がかかっている。
ドイツ1年物債券はマイナス金利になることが時折あったが、
今回はドイツ2年物国債がマイナス金利になった。」
とすべきだろう。
視野を広げると落ち着いた景色だが、
一部にフォーカスを絞ると『史上初』になる、という例である。
(ま、メディアは注目を集めるためにこの手を使います。
我々のほうで視野を広げる努力が必要ですね)
単発的な事象より、連続した中の前後関係。
部分的な事実より、全体を通しての真実。
マスコミに限らず私たちの目は、つい虫メガネになってしまいます ![]()
俯瞰することを忘れないようにしたいものですね。