モウ山 ウシ象さんのブログ

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負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望73

先週は、ユーロ圏の政情不安で、相場が軟調。フランス、ギリシャで、財政緩和的政権が、選挙で勝利したためである。

ここで、注目すべきなのは、フランスとギリシャとでは、まったく別ということである。フランスは、緩和政策をとれるが、ギリシャは、それは、不可能に近いということである。ギリシャが緩和政策をとるには、財政面での裏付けが必要であるが、それがないのである。まず、ギリシャが、国債を振り出したとしても、引き受け手がいないということである(返済能力がない人間に、借金を頼まれて、気前よく、貸す人間はいないだろう。また、その金が、年金や手当の拡充につかわれるとなるとなおさらである)。さらに、ギリシャは、IMFやEFSFからの、資金援助に頼って、破たんを免れているのである(病人が栄養チューブにつながれている状態)。ギリシャが積極財政に転じれば、資金がストップ。ギリシャは、ユーロ圏から離脱。通貨をドラクマに戻すことになるが、ドラクマ暴落、ハイパーインフレになり、経済は、現在よりも、さらに悪化することになる。

そうであれば、再選挙後のギリシャの政府は、積極財政政権であれ、緊縮財政政権であれ、ギリシャだけの判断で、おこなえるものでなく、ユーロ圏の他の国に、制約されることになる。

おそらく、ギリシャに、積極財政政権が、誕生すれば、あとは、世界経済を、人質にした条件闘争になるだろう。

ギリシャの再選挙は、610日になるので、これより少し前が、底入れになるか?(しかしながら、いったんは戻したとしても、ギリシャ政局で、どうなるかわからないので、注意が必要である。仕掛けるのには都合がよいからである)

日経平均で8200くらいの下げ。ユーロで、一ドル1.2600ぐらいが、そこになるのではと考えている。

<為替相場>

ドル円   78.2080.50

ユーロ円  100.20105.50

ユーロドル 1.26001.3200

あまり動きはなさそうである。ギリシャ再選挙をにらんでの、展開になるか?

指標はあまり気にしなくてよさそうである。ただし、FOMC議事録が、516日に発表されるのと、豪州準備銀行の議事録が。515日に発表されるのには注意が必要である。

あと、52223日に日銀も会合があるので、これも注意。おそらく、現状維持だろう。

<株式相場>

日経平均 82009300

9200割れで、一応、上場投信225を、少しだけ購入したが、ロスカットすることにしようかと考えているところである。

空売りのポジションは、現状維持である。

 

今日は、ウシ象流トレンドラインの解釈の仕方(時々、日記の中で取り上げているが、あまり解説していないので、今回は、解説を試みてみる。成功するかしないか乞うご期待である)。

トレンドとは何か?相場の方向のことであるが、為替関係の本を読むと、チャートの山の頂点を直線で結び、谷の底を直線で結ぶと、相場が強いか弱いかがわかるというものである。そして、この二本の直線の上か、下かをチャートが突き抜けると、新しいトレンドに変化し、上抜けか下抜けする。または、ブレイクするなどと言われる。

これは、これでよいのであるが、なぜ、このような、二本の直線を引くようなことをするのか、ほとんど解説がなされていない。ここが問題なのである。

ある通貨の相場の強弱を知りたければ、山と谷とのあいだを、一本直線を引けば、済むことである。なぜそうしないのかであるが、ウシ象は、次のように解釈している(これが正しいか知らないが)山側の直線。つまり、上方(決してカミガタではない)の直線、これは、ある通貨の価値の上限を表しているのであり、そして、谷側の直線。つまり、下側の直線は、ある通貨の価値の下限を表しているのである。

このことを、踏まえて、さらに、突き詰めてみると、あくまで、通貨の価値は、ファンダメンタルで決まるものであるので、そのファンダメンタルに変わりがなければ、チャートは、上限と下限とを行ったり来たりするのである(要するに、これが上限と下限との価格抵抗線というものである。要するに、逆張りに利用できる)。

しかし、何らかの要因で、将来、ある通貨にファンダメンタルの変更があると予想される場合、この価格抵抗線を上か下かに突き抜けたかたちのグラフが描かれることになるのである。これが、ブレイクするということである。この場合、トレンドが転換することになり、重要指標などの要因により、山と谷とを描きながら、上方(しつこいようであるが、決して、カミガタではない!)か、下方かへと動き出すのである。

以上であるが、これが、ウシ象のトレンドラインの理解の仕方である。ほとんど、説明がなされることなく、単に、トレンドがこうこうなので、売りでした、買いでした(過去形なのは、昔のチャートを引っ張り出してきて、解説がなされているため)と書かれており、直線の引き方がどうのこうのと書かれているが、ほとんど実用的ではないので、注意が必要である。

もちろん、ウシ象の解釈の仕方も、間違っているかもしれいので、自分で、正しい答えを考えてみることをお勧めする。

この解釈は、ウシ象にとって、都合がよいので、こういう風に考えているのである。

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