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CFTC、主要先物ポジション状況-1月17日現在

商品先物取引委員会(CFTC)が発表するシカゴIMM先物市場での主要な先物のみのポジション状況は、1月17日現在で以下のとおり。通貨、ネット・ポジション、前週比の順で表記している。

※通貨、ネット・ポジション、前週比

円 + 58,862 - 795
円はロングが縮小。ドル円は、引き続き欧州の債務問題が為替相場の焦点となるなか、限定的なレンジでの推移が継続した。リスクオン・オフによる各通貨の上下に影響を受けながらも、77.14円-76.55円の限定的なレンジで小動きとなった。

ユーロ - 160,030 - 4,835 
ユーロはショートが拡大。スペイン・伊の国債入札が好感される内容となったことや、ECB理事会後のトリシェ総裁によるユーロ圏の前向きな見通しを受けて買いが先行した。しかし、格付け会社S&Pが欧州各国の格下げを行うとの観測が流れたことで、ユーロドルは1.2624ドルまで急落した。その後、実際に欧州9カ国とEFSFの格付けを引き下げたことへの反応は限定的。格下げ後のユーロ周縁国の国債入札が総じて堅調だったことや、中国・独の経済指標の強含みが好感されて1.28ドル前半まで買い戻された。

ポンド - 41,634 - 5,781
ポンドはショートが拡大。ユーロ圏の格下げリスクに加え、英生産者物価指数や鉱工業生産の弱含みがポンドの重しとなった。ポンドドルは序盤の1.5493ドルを高値に1.52ドル前半まで下落。他通貨が徐々に持ち直しの動きに転じるなかで上値が重かった。なお、イングランド銀行による政策金利・資産購入枠の据え置きへの反応は限定的だった。

加ドル - 28,730 - 81
加ドルはショートが拡大。欧州危機を受けたリスク回避に加え、EUがイラン産原油の禁輸措置実施を延期する可能性が聞かれたことで、原油市況が大幅安となったことが加ドルの上値を抑え、ドル/加ドルは一時1.0285加ドルまで加ドル売りが先行した。ただ、禁輸措置が早まるとの見方やリスク許容度の改善を受け、結局は「いって来い」となった。

スイスフラン - 12,822 - 725
スイスフラン(CHF)はショートが拡大。ドルCHFも「いって来い」。リスクオン・オフの流れのなかで、0.94-0.95CHFのレンジで上下した。途中、アマン・スイス経済相が「ユーロCHFは1.35-1.40CHFの水準にあるべき」との見解を示したが、CHF売りフローは瞬間的なものにとどまり、さほど材料視されなかった。

豪ドル + 54,306 + 780 
豪ドルはロングが拡大。豪住宅指標や景況指数の改善に加え、中国の主要経済指標を受けた金融緩和策への期待の高まりが豪ドルの支えとなって、豪ドル/ドルは1.04ドル半ばまで上昇した。欧州の財政問題を懸念したリスク回避姿勢が上値を抑えたものの、金利の優位性からくる対ユーロでの強含みも豪ドルの底堅さに寄与した。

NZドル + 9,455 + 4,426
NZドルはロングが拡大。豪ドル同様、中国の金融緩和への期待を受けたリスク選好地合いが徐々に高まったことで、NZドル/ドルは昨年11月1日以来となる0.80ドルの大台を回復した。対ユーロのみならず、対豪ドルでのNZドル買いフローが強まったこともNZドル/ドルの上昇を後押しした。

メキシコ・ペソ - 17,328 + 5,004
メキシコ・ペソはショートが縮小。メキシコ・ペソ・ロングは2010年12月7日に6万枚割れまで縮小した後は13万枚まで増加。その後は再びロングを減少させ、ショートに転じた。

原油 + 171,226 + 11,878
原油はロングが拡大。石油在庫統計の積み増しや独GDPの弱含みに加え、EUがイラン産原油の禁輸措置を先延ばしするとの報道が原油相場を圧迫し、一時97ドル後半まで下げ幅を広げた。その後、仏がイランへの禁輸措置の実施を早めるように要請したことや、中国の金融緩和期待が高まったことで100ドルの大台を回復させて終了した。

金 + 136,029 + 3,269
金はロングが拡大。金は続伸。仏をはじめとしたユーロ圏諸国の格下げ観測を受け、安全資産としての金に資金が流入したほか、中国の金融緩和期待からくる需要拡大が金価格を押し上げた。欧州各国の格付け引き下げ後、徐々にリスク許容度が高まったことで、ドルが売られたことによる代替資産としての局面も金の下支えとなり、一時1650ドル台半ばまで上伸した。

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