tetsuさんのブログ
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CACsって何だ?
昨日からギリシャの国債の民間債権保有者との債務交換協議が難航というニュースと共に、
CACsの話題がちらほらと上がり出してました。
で、「CACs」とは?
財務省の「国際関係略語集」によると
略 語 :CACs
読 み 方 :キャックス
英文正式名 :Collective Action Clauses
日本名 :集団行動条項
概 要 :
迅速かつ秩序だった債務再編の実現を目的とする債券発行契約中の条項。債権保有者代表を通じた債務者との意思疎通の促進、一定多数債権者の合意に基づく債権の内容の変更、少数債権者の訴訟行動による債務再編手続きの妨害の防止などを内容とする。
しかし、ギリシャの国債にこの条項が入っているのかどうかは不明だが、2013年7月に発足する
ESM(欧州金融安定メカニズム)では、それ以降に発行されるユーロ加盟国の満期1年超の新規発行国債
については発行条件に明記となっている。
EFSM(欧州金融安定化メカニズム)やEFSF(欧州金融安定化ファシリティ)では記載はなかった。
民間はギリシャ国際がデフォルトになって元金がCDSによって戻ってくることを選択したいわけでしょうし、
こんなことを認めて自発的なヘアーカットを大多数の賛成(フランスは70%と言っているらしいが明確な根拠はなし)で強制的に行われることになったなら、ギリシャの後に控えるイタリア・スペインも同じことを求めてきたらもう完全にアウトでしょうね。また格付け機関の中にはCACsが適用されたら強制的な債務削減とみなし、デフォルトと同じ扱いで格付けを引き下げる動きに出ることも考えられるようです。
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