ストリートアナリストさんのブログ
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国の信用が揺らぐ中での、資産の守り方
欧州債務国の国債が大きく下落しています。
今のところ日本に飛び火する気配はありませんが、今話題になっている消費税増税議論の方向によっては、将来的な国家財政建て直しの展望が見えないとして、日本国債の価格が下落する危険があると感じています。
世界3位のGDP規模を持つ国の信用が揺らいでパニックが起きたとき、いったいどのような世界情勢になってしまうのか、、、
そしてそのとき、日本にいながらどうやって資産を守るのか、、、
絶対に起こってほしくないことですが、現実になってしまったらどうするのか、事前に出来ることはないのかを考えることも、相場の世界で生き残ってゆくために必要だと思います。
しかしこの問題を正確に分析して対処法を提言している専門家は、少ないのではないかと思います。
よく言われる日本国債デフォルトで円が大暴落論は、日本からの一方的な視点であって、これほどのショックが起きたときに諸外国の経済が無事なわけはないはずです。
そうすると外貨で資産保有しているからといって安心にはなりませんし、外国の銀行に口座を持ちましょうという提言も、世界経済がパニックになったときに果たして外国の金融機関が自国民でない人間の資産を責任もって守るかというと非常に疑問です。
しかも国の信用が揺らぐことは、貨幣への信用が揺らぐことにつながる可能性が高いので、現金や預金で資産を持っていることが一番のリスクになる危険もあり、従来のリスク管理方法がまったく役に立たない可能性があります。
ああ...こう考えると全く打つ手なしのように感じてしまいます。
何かいい方法考えている方がいましたら、ぜひ教えていただけないでしょうか。
横レスですが、、、
欧米とも日本のバブル崩壊後と違って金融政策が逆噴射してないですね。
日本の金融政策は特殊です、今だに(小泉時代を除き)。
日本の信用不安は、財務省の自爆テロで起きるのでしょう。
今年もよろしくお願いします。
私はストアナさんの心配事項が何なのか、少しわかったような気がします。
1)日本が信用不安に陥る可能性はあるのかどうか。
2)日本の信用不安によって、世界の金融が混乱するのかどうか。
3)世界の金融が混乱する時は、信用収縮がメインになるだろうから、
ありとあらゆる金融資産が絶対的に下落するかどうか。
この3点については意見が大きく分かれるところです。
サブプライムローン問題のおさらいをすると、
「アメリカ人の住宅ローンが返済できない」というローカルな問題が、
CDS等を介して世界中の金融機関に超悪影響を与えました。
ギリシャ問題がここまでこじれているのも、
欧州の銀行がサブプライム騒動の時に大きく資産を損ねてしまったからだ、
と私は思っています。
一旦信用収縮が始まったら、各プレーヤーのバランスシートがきれいになるまで、
ずっとスパイラルは終わりません。
今だって、米国の金融機関のバランスは片付きましたが、
欧州に関しては何も解決していないも同然です。
日本のバブル崩壊のときは、
日本の企業セクターだけに限ったバランスシートの調整にも10年以上かかりました。
今の世界経済のリセッションはあと何年続くのか、全く先は見えていません。
欧州が混乱し、その影響で世界経済が混乱するようなことになれば、
日本の国際企業の資産が悪化したり、日本の家計のバランスがマイナスに転じたり、
日本の金融機関が資本不足に陥ったりする可能性もあるかも知れません。
家庭や企業への政府からの救済策が財源不足でもたついてしまう事もあり得ます。
そのタイミングでの「日本いじめプレイ」という形も考慮してもいいと思います。
世界の金融が混乱する場面では、
ありとあらゆる「金融資産」は縮小せざるを得ないというのは、
先のリーマンショックの際に浮き彫りになりました。
縮小ならいいですが、木端微塵に元本もクソもないという状況もありえます。
となると、「非・金融資産」=現物のほうがまだ手元に残るという考え方もあります。
できれば、価値が上がるもの、なんらかの生産行為に結びつくものがベターです。
※ストックではなく、フローを生み出すものが真の資産という考え方。
フローを生み出すものを所有する、しかも、非金融的な手段で、となると、
起業して事業をやるのがオーソドックスです。
株主としてではなくて、取締役として会社のオーナーになるわけです。
ビジネスモデルの企画力、ビジネスユニットを組むための人脈、信頼力、
そいいったスキルこそ資産だったりして(だんだん議論がずれてきました)。
あと、ここまで言った意見を全部無視しますが、
「とにかく今は好景気の国(まだ過熱感がないところ限定)」に全力で資産を移し続けるという戦法もあります(笑)
うーん、誤解されているようです。
日本国政府自体にかなりの資産があるのです。
負債が膨らめば資産も増えるのです。
負債で得た金を効率的に使ってないから、負債ー資産の純債務は350兆円ですが、これはGDP500兆円と比べ、それほど大きい額ではないのです。
それなのに、資産総額を無視して、負債総額の1000兆だけ強調するとこに財務省、民主党政権、多くのマスコミの情報操作を感じる次第。
詳細は当方日記の高橋洋一さん書評で書いたので、見てください。
> 現実になってしまったらどうするのか、
> 事前に出来ることはないのかを考えることも、
> 相場の世界で生き残ってゆくために必要だと思います
本当にそうですよね。
> これほどのショックが起きたときに諸外国の経済が無事なわけはないはずです
同感です(^o^)
こういう時はやっぱり「金」というのはいかがでしょうか?
あまりにも単純・安直ですかね~(謎)
もう一つは必殺「VIX」ですね(笑)
>しかしこの問題を正確に分析して対処法を提言している専門家は、少ないのではないかと思います。
逆回転思考にしてもいいカモですよ??
輸出産業が急に回転しだすとか!
確かに国の信用とかを考えればマイナスかもしれませんが
全部がマイナスには考えていませんわー(^^ゞ
>よく言われる日本国債デフォルトで円が大暴落論は、日本からの一方的な視点であって、これほどのショックが起きたときに諸外国の経済が無事なわけはないはずです。
日本円建てではなく外貨建てで資産を移しているとか、
もっと為替の大物とかでも円安暴落論もでてきています。
ただストアナさんは「リーマンショック」のときのように
他通貨分散とかしていてもそうではなかったということを
懸念されてるんではないでしょうか??^^
こういうタイプのクラッシュが起きれば、
金とかを買っていても同じですからねぇー
私自身投資の考え方を九点間させる可能性もあります。
預金をFXにうつして円安運用に切り替えるって考えちゃうかもです。
↑私はちょっと変わった考え方かもしれませんねぇ~(● ̄▽ ̄●;)ゞぽりぽり
日本国債の暴落等は、政治的、意図的には起こりうるでしょうが、自然には起きないと思います、この先、10年くらいは。
なぜなら、『純債務』のGDP比は歴史的に見て高くないからです。
今のデフレ政策を転換すれば、経常赤字化の懸念、家計資産伸び悩みの問題も解消していくので、全く問題なくなるのではないでしょうか?
日本国債問題は増税のために作られた問題という色合いが強いと思います。
基本的に自国通貨建ての国債はデフォルト出来ないんじゃないでしょうか?
なぜなら中央銀行が理論上無限に国債を買い上げ出来るからです。
しかしそれはマネタリーベースの拡大を意味し、マネタリーベースの拡大は通貨安を引き起こします。
つまり日本が気をつけなければいけないのは結局のところ、どれだけ日銀が円を発行すると、許容範囲を超えるインフレになるのか?に尽きるんだと思います。
ただ制御不能のインフレになることはないと思います。制御不能のインフレは国内の供給能力が崩壊してる国でしか起こらないからです。つまり物不足の国です。日本はデフレで逆に物余りの国なので、通貨が多少安くなってもすぐにデフレは克服出来ないんじゃないでしょうか?
ただ、食料や燃料などの輸入品の価格は上がると思います。しかしそれと同時に輸出品が通貨安により増加して、輸出企業は躍進するでしょうし所得収支も増加するので、日本が経常収支大赤字の国に転落することもないんじゃないでしょうか?
逆に日本が憲法に「マネタリーベースの拡大を伴う金融政策は一切しない」という条文を入れると、さすがに金利は跳ね上がっていくかも知れませんね。
あと、日本国債は外資の保有比率が異常に低いので、例えデフォルトを起こしたとしても、恐慌というものが必ず金融不安から起こることを考えると、海外に大した影響は出ないんじゃないでしょうか?
日本に対して外資が持っている債権や資産が通貨安で目減りするリスクはありますが、日本は経常収支黒字の国で日本自体は対外負債より対外債権の方が大きいので、逆に負債額が減って喜ぶ国の方が多いかも知れませんよ(笑)