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ドイツ:8月ZEW景況感指数、マイナス37.6に悪化

8月23日(ブルームバーグ):ドイツの欧州経済研究所センター(ZEW)がまとめた8月の独景況感指数は約2年半ぶりの低水準に落ち込んだ。ユーロ圏のソブリン債危機が成長を阻害するとの懸念が背景。

  ZEWが23日発表した8月の期待指数はマイナス37.6と7月のマイナス15.1から悪化し、2008年12月以来の低水準となった。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト36人を対象に実施した調査では中央値でマイナス26が見込まれていた。期待指数は今後6カ月の見通しを示す。

  ここ4週間の世界的株安で、時価総額にして8兆ドル余りが失われた。欧州が債務危機を収束させることができず銀行セクターに影響が及ぶとの懸念を背景に、ドイツ株の指標であるDAX指数は約25%下落した。さらに、欧州と米国、アジアの景気減速を受けて世界経済の低迷が輸出需要を圧迫するとの懸念も浮上。先週発表された統計では、ドイツ経済が4-6月(第2四半期)にほぼ停滞したことが示された。

  WGZ銀行のエコノミスト、アンドレアス・メーラー氏(デュッセルドルフ在勤)は、「金融市場にとって悪い1カ月だった」と指摘。また、「ドイツ経済が崖から転落することはないかもしれないが、輸出に大きく依存しているのは事実だ。欧州での引き締めに加え世界景気減速で、成長の原動力をどこに求めればよいかが見えない」と述べた。

  ドイツの4-6月期国内総生産(GDP)は前期比0.1%増にとどまった。1-3月(第1四半期)は同1.3%増だった。ユーロ17カ国の4-6月期GDPは0.2%増と、1-3月期の0.8%増から成長が鈍化した。

  ZEWによれば、8月の現状指数は53.5と、前月の90.6から低下した。

記事に関する記者への問い合わせ先:Gabi Thesing in London at gthesing@bloomberg.net

記事に関するエディターへの問い合わせ先:Craig Stirling at cstirling1@bloomberg.net

更新日時: 2011/08/23 18:59 JST
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