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1日新値投資法

  年初来新高値銘柄とか安値銘柄などは市場データとして日々公表されている。年初来新値になったからといって順張りで買うと儲かるだろうか。検証する気にもならないが、年初来新値というのは対象となる期間がその時期によって異なるのでまったくあてにならないと思う。では一定期間の新値はどうだろうか。すべての銘柄で検証したわけではないけれど、これは使いようによって使える手法といえるでしょう。純張りで使う場合には5日新値だと5/25のGC・DCに近い感覚となり、大きなうねりのときは利益になるがチャブつく相場だと損を繰り返す。その期間はどのくらいがいいものだろうか?年初来新値がある意味一般的に受け入れられているのなら、半年新値とか20日(1ケ月)新値などが良さそうなレベルかと最初は思ったけれど、これも検証して見てかなり面白い傾向があることが判った。極端に単純化していうと、意外なことに期間は短いほどよい傾向がある。この一番極端な例が1日新値である。要するに順張りなら前の日の高値を抜いたら買いです。値動きの良い銘柄には凄い成果をもたらします。ソフトバンクをこの方法で取引したら2000年からの10年で3000倍くらいになっている計算になります。ソフトバンクは企業としてこの間に大きな変化があって株価も大きく変動したからです。過去10年間の成績がよかったとしても、企業や社会情勢が変わっていれば今後も同じ結果になるとは必ずしも言えません。電力株などは安定して値動きも少ないのでこの手法では毎年のように損を出すようです。この方法の良さは単純で分かりやすいことに加えて前日の夜のうちに逆指し値注文を出しておけば昼間はまったく何もしなくてもいいということです。欠点は値動きの重い大型株には向かないこと、順張りだから持ち合い相場に弱いこと、勝率は平均約1/3程度なので忍耐が必要なことなどです。日経平均に採用されている銘柄にはたいてい不向きでしょう。過去のデータの検証では値動きが大きかった銘柄とこの方法の利益には明確な相関関係があります。値動きが大きい株とは当然小型株であったり、時流に乗った株などが挙げられます。銀行再編のころは超大型株の銀行株でもこの手法ですごい利益がでました。値動きの良い株をその株の出来高や取引金額に応じた資金内でトレードしていくのがこの手法の基本です。また、市場のトレンドやその株自身のトレンドに合わせることでダマシを少なくして成績を向上させることができます。

  先日、本屋で株の本を見ていたらアメリカ人の書いた本に非常によく似た発想の手法が紹介されていました。ここに書く気になったのもその本を見つけたからです。要するに私の秘法ではないということです。この本では10日新値で買って、3日新値で売るようなことが書いてありました。私の検証ではこの期間ではよい成績は望めません。
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