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新華ファイナンス 9399
最近値動きの激しい小型株で遊んでいるとこの株が目についた。どのような会社かは普通証券会社が提供する四季報情報でチェックするが、ここにはほとんど情報は載せられていないので調べてみると、いろいろ面白いことが判ってきた。
* 最大のポイントは現在債務超過に係る猶予期間で12月決算によっては上場廃止もあるとのこと。
* 昨年は決算報告ができなくて管理ポストに置かれる時期があった。
* 昨年度の決算予想は経常利益が赤字で最終利益は黒字なので何らかの奥の手を使うものと推測できる。
* 大株主も大幅に入れ替わっている。昨年の決算報告との比較では
ラックウィング 13.10% → 4.52%
NIS 7.60% → ナシ
パトリアーク 4.60% → 不明
フレディ・ブッシュ 4.30% → 4.54%
フロックス 記載ナシ → 7.57%
* 発行株式数は約1500K株だが1月21日の取引は174K株だった。
更に調べてみるとすべての疑問に答えてくれる記事があった。若干古いが今でもこの状況は変わっていない。
因みに会社のHPでは2月15日に決算報告をすると書いてあるが、東証の予定には記載されていない。
上場は維持されるようだが、その後は見通しが立たないというのが現状のようだ。売りを中心に考えたいところだが信用銘柄ではないので信用売りはできない。この株で長期投資を考える人はあまりいないと思うが、ギャンブル株と割り切って付き合うのがよさそうだ。
下記は記事のコピー
中国系上場第1号「新華ファイナンス」の末路
2010年8月4日(水)12:00
東京証券取引所マザーズに上場する中国系企業「新華ファイナンス」が崖っぷちに追い込まれている。
中国金融市場の情報サービスを提供する同社は、東証初の中国系企業として04年10月に鳴り物入りで上場。調達した資金を元手に企業買収を繰り返し、一時は業容を急拡大した。だが、07年12月期に営業赤字に転落すると、リーマン・ショックの追い打ちもあり、業績は坂道を転げ落ちるように悪化。買収した企業を次々に売却して縮小均衡を図ったが焼け石に水で、09年12月期は104億4900万円の連結純損失を出し、東証の規定上の債務超過に陥った。年末までに債務超過を解消できなければ、上場廃止になるところである。
追い詰められた新華ファイナンスは7月7日、インデックス提供では世界最大手の英FTSEグループとの合弁で手がける中国株式のインデックス事業を売却すると発表した。9月に開く臨時株主総会で同意が得られれば、合弁会社の持ち株を約36億円でFTSEに売却する。
これにより年末までに期限が来る約8億円の社債を償還するとともに、約24億円の特別利益を計上し、債務超過を解消するという。目論見どおりなら、年末の上場廃止は回避されることになるが、先行きは険しい。
6年前の上場時は、中国および海外の機関投資家向けのインデックス、格付け、金融ニュース、IRサービスを事業の4本柱に掲げていた。その後、広告などのメディア事業や金融ソリューションサービスにも進出。しかし、昨年までにその大半から撤退し、現時点で残っているのはインデックスと金融ソリューションのみ。FTSEとの合弁会社は09年度に約13億円の純利益を上げたトラの子だった。これを手放せば、新華ファイナンスはもはや抜け殻同然だ。同社は上場を維持して投資コンサルティングなどの新規事業に賭けると言うが、成算はあるのか。
年末の上場廃止を免れる見込みとなったことに胸をなで下ろしているのは、むしろ東証かもしれない。
東証は、外国部に上場していた欧米企業の撤退や、香港、上海、シンガポールなどアジアの株式市場の台頭に危機感を募らせ、中国系企業の誘致に躍起になった。その結果、04~07年に上場したのが、新華ファイナンス、アジア・メディア、チャイナ・ボーチーの3社だった。
だが、当初から東証の鑑識眼には限界があった。3社は中国でもほとんど知名度がない新興企業だったのに、東証の審査部門には中国語のわかるプロがいなかったからだ。
果たして不安は的中した。アジア・メディアでは創業経営者による巨額の不正流用と粉飾決算の疑いが発覚し、わずか1年余りで上場廃止。新華ファイナンスとチャイナ・ボーチーも業績の下方修正を繰り返した。前者の株価は公開後につけた最高値の150分の1、後者も15分の1以下に落ち込んでいる。
中国系企業が多数上場する香港市場には「中国概念股」(チャイナ・コンセプト・ストック)と呼ばれるジャンルがある。現時点の収益力や財務状況よりも中国市場の成長性やそこに持つ利権などが重視される株のことだ。東証が誘致した3社はいずれもその典型だったが、このジャンルは玉石混淆で怪しげな会社も少なくない。香港の投資家は、そのリスクを十分承知したうえで取引している。ところが東証は無知すぎた。
「当時はおかしな企業とは思えず、今日のような事態は読めなかった」と、新華ファイナンスの東証誘致に直接携わった関係者は話す。しょせんその程度の認識だったのだ。
東証は毎年春の「IRフェスタ」に中国系3社のトップを招き、東証国際化の広告塔にしようとしたが、アジア・メディア事件で赤っ恥をかいた。新華ファイナンスまで上場廃止になればとんだ恥の上塗り。同社が延命しても一時しのぎにすぎず、東証は早晩、自分でまいた種の刈り取りを迫られよう。
(月刊『FACTA』2010年8月号、7月20日発行)
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関連銘柄:
ビート(9399)
Goodレポート! よく調べましたね。
それにしても、本日(2月2日)の前場では??
1,655 円 前日比
+25(+1.53%
ということは、欲の突っ張った人が多い?
非常に怖い事態です。
ほかの銘柄でも同じことがありえるのでしょうか ?
Yesなら株式投資からてをひきたくなる。東証はこれを放置するのか?
事実を大きく知らしめないと。
怖い!怖い!!!
コメントありがとうございます。
少し持っていた新華株は今朝成行で処分しました。
値上がりして始まったので少し得した(気分)です。実際は損失です。
今まで手広くやってきましたので、倒産や上場廃止には10回近く遭遇しました。この手の情報は会社極秘事項ですので、普通の投資家にはいつも突然やってきて後はストップ安の連続です。ベストの対応は空売りしておくことでしょうけれど、このような株には手を出さないことと、手を出してもゲームと割り切って大金は掛けないことでしょうね。
ご健闘を祈ります。
今は抜けるタイミングをはかってますが、明日IRがでるかどうかで、塩漬けの刑も考えられます。仕手筋の動きもまだ静観しているようで、ヒリヒリします。抜けたら余生はANAでも買って優待楽しみに暮らそうかと(笑)。
私はこらえ性がなくてだめとなったらすぐ損切りします。今まで逡巡して痛い目にあった経験がたくさんありますので。塩漬けはみんなNGですが、特にこのような株の塩漬けは私はお勧めできません。JALでもつぶれる世の中ですから。塩漬けとは違いますが、REITは破綻が少なく利回りがいいし、ETFはまず破綻はありませんからドルコスト平均法でコストを下げながら持続するならそれは一つの戦略だと思います。日経のETFのドルコスト平均の投資方法は2000年以降の過去11年間でも利益10%で売る前提でいえば勝率100%です。検証してます。問題は塩漬けに近い状態が出ることです。日経だと長いときでは3年くらいの塩漬け+積み立て買いの時期があります。
新華はほとんど破綻企業ですから、ババ抜きゲームと割り切ることですね。それはそれで面白いと思います。私も似たようなこともやっています。
僕にとっての株式は、業績や成長性を評価しての人気投票でありたいと思ってます。思惑買いで動く株や仕手の入ったところは僕では太刀打ちできません。
新華、今日リカクできました。師匠から材料出尽くしのコメントいただいたので、薄利ですがほっとしています。3月の決済と優待ねらいの上げを期待してANA買いました。信用売りをうまく利用しながら、現物は長期保有して土地勘養いたいと思います。
Jですが、REITは前から興味津々でした。今年はマンション需要の特需も予想されていますし、平均利率でもおいしいな~と。リスクの分散という意味合いからも大切ですよね。
ただ、分散するより集中せざるを得ない薄い資金なので、もう少し後に購入するつもりです。ETFはまだ未知なので、勉強してみようと思います。ぜひよろしくお願いします。
トレード始めてまだ半年ですが、ちょっとスタイルというか理想は見えてきました。師匠が新興、仕手問わずデイからスイングでバリバリの凄腕ばかりだったので、(堅実な方もいるんですが)そちらがまぶしくて追っかけてました。初心者が今までケガせずにいたのは奇跡ですね。ただおかげで少し知識も勘も身についた気はします。銘柄の分析の面白さと、分析どおりに動いてくれない面白さ、そんなアナログなところに僕は惹かれてしまいます。まだチャートもうまく見れないしシステムトレードなんてはるか地平の彼方です!アイザックさんのような方のスタンスも見せていただくときっと自分の幅が広がるかなと。よろしくお願いします。