TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【JSR】11/3期3Q決算:半導体・FPD関連材料の回復は

11/3期3Q決算:半導体・FPD関連材料の回復は遅れる可能性が高い

<株価は上値の重い展開を予想する>
多角化の先端製品に対する技術対応力や環境タイヤ向け原料の市場拡大見込み、戦略事業(精密材料、メディカルなど)の着実な製品上市などから中長期的な業
績拡大余地は大きいとの考えは不変である。しかしながら、当面の株価は上値余地が限定的になったと考える。その理由は、�@昨年9月以降の株価上昇で指標
面での割安感がなくなった、�A収益の柱である多角化事業(半導体・FPD材料)は回復感が鈍く、本格的に上向くのは12/3期上期以降になりそう、など
による。
<11/3期は小幅な計画超過に止まるだろう>
11/3期3Q累計(4-12月)は売上高2,553億円(前年同期比12%増)、営業利益299億円(同2.6倍)。大幅増益であるが、1Q(4-6
月)営業利益100億円、2Q(7-9月)同100億円、3Q(10-12月)同98億円と四半期では横ばい傾向で、多角化事業は会社計画を下回っている
ようだ。TIWでは4Q(1-3月)からの多角化事業の緩やかな回復を予想していたが、同社によれば主要FPDパネルメーカーの稼働率は4Qも3Q同様
80%台前半と推測しており、回復感に乏しい状況が継続しているもよう。合成ゴムは堅調に推移しつつも、4Qは3月の定期修繕により一時的に販売数量減が
見込まれる。このため、11/3期は売上・利益ともに小幅な計画超過に止まる可能性が高い。12/3期は多角化事業の回復が遅れるという前提でTIWの従
来予想を引き下げた。リスク要因は、半導体、FPD、自動車などの対面業界の市場が軟化する、為替動向、など。(高橋 俊郎)


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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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