モウ山 ウシ象さんのブログ
負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望13
先週末の、リスク回避の円、およびドル高は、エジプトでの暴動のために、起こったもので、ユーロ圏での国債の不払いリスクのためにおこったものではないので、エジプト情勢が落ち着き次第、相場は元に戻ると思われる(ミイラなどが破壊されているらしく、吉村作治にとっては大問題である)。
それよりも問題なのは、この暴動の問題で、これはアメリカのバブル崩壊により引き起こされた、リーマンの倒産、金融危機などの延長線に位置していることである。
アメリカのFRBは、量的緩和は、デフレ脱却のために行っていると標榜しているが、実際は、銀行に、今まだ、隠されている不良債権の処理のため、つまり、銀行のために、今のドルまきちらし政策を推し進めているのであるが、これにより、食料品、原油などの、商品価格が押し上げられてしまい、低賃金、さらに、高い失業率などにより、生活できなくなった人々が、その状況の打破のために、暴動へと促されたのである(FRBは、高い失業率を、回復させるために、量的緩和政策を行っているとしているが、いま、その錦の御旗に対しての疑問もアメリカ国内から生じている)。
先週末、ダボス会議が開催されたが、ここで、新興国からは、アメリカに対して、現状の金融緩和政策を推し進めるのであるならば、ドルを準備通貨から外すというという発言がなされており、これは、アメリカにとって、最も恐れる最悪のシナリオへの序曲となる可能性を秘めているのである。なぜならば、アメリカは、その財政赤字を埋め合わせるために、国債を、他国に買わせていたのであり、準備通貨から、ドルを外すということは、アメリカ国債が、買われなくなるということの裏返しだからである。さらに、アメリカは、自国の通貨を、世界の基軸通貨にすることで、輪転機さえ回せば、いくらでも金が手に入るという体制までも、崩壊させかねない事態へと、発展していくことになるのである(円は日本の通貨であるが、世界の通貨ではなく、世界の通貨はドルである)。エジプトの暴動の遠因は、まさに、アメリカの量的緩和政策により引き起こされたのである(FRBは、商品相場の暴騰を量的緩和ではなく、新興国の旺盛な需要のためとしているが、ECBの利上げののち、商品価格の下落が生じているところからみれば、明らかに量的緩和の影響であることは疑いないだろう)。FRBの量的緩和政策は、明らかに、無理な水準まで来ているのである。
まあそれはさておき、ウシ象は、先週末、第一生命を売り増ししたので、週明け、株式市場が暴落しようと関係ないのである(いくつかの銘柄に売りを入れているがここでは明かさないでおく)。また、いくつかの銘柄は、買いを入れておいた。月曜日、暴落するようであるならば、買い増ししようかと考えている。上記したとおり、FRBの緩和策は無理なところ、アメリカ経済を、破たんに追いやるところまで来ていると思っているので、損覚悟で、円売りドル買いポジションをとってみた(ユーロにしておけばよかったかと、ちょっぴり公開しているモウ象であった)。
<為替相場>
ドル円 81.20~82.80
ユーロ円 109.20~113.20
ユーロドル 1.3420~1.3720
エジプト情勢がどうなるかわからないので、何とも言い難い。おそらく沈静化して、ある程度、リスク回避的姿勢前の状況に戻るのではないかと考えているので、月曜の朝に、円売りのポジションをどこかでとろうかと考えている(これは危険なので、やめたほうがよいかも、このポジションは、博打であり、ロスカットもできるだけ近場に置くつもりである)。また、中国が旧正月の休みに入るので、ポジション調整で、今までの流れとは、逆に動くと考えられるのだが、エジプトの問題により、相場が読みにくくなった。二月一日に中国のPMIが発表されるので、この数字が高ければ、利上げがあると考えられ、リスク回避的なドル高と円高が促されるかもしれない。おそらく、ほぼ横ばい、一時82円台を割り込んでから、82.30~82.60くらいを行ったり来たりするのではないかと考えている。
重要指標は下記の通り
1月31日 ユーロ圏消費者物価指数 アメリカシカゴ購買部景気動向 ダラス連銀生産活動
2月1日 中国PMI ドイツ失業率 イギリス製造業 ユーロ失業率 アメリカISM製造業景況 指数
2月2日 イギリス1月PMI建設業 アメリカADP雇用統計
2月3日 中国非製造業PMI イギリスPMIサービス業 ユーロ圏小売売上高 ECB金利発表 アメリカ新規失業保険申請件数 失業保険継続受給者 ISM非製造業景況指数 バーナンキスピーチ(バー南紀、へへへ) 非農業部門雇用者変数 失業率
<株式相場>
日経平均 9800~10500
エジプト問題次第、一時下落で後横ばい、日経の動きを考えると、月曜下げで、週半ばで少し戻すか?
一応、月曜大きく下げるようであるならば、上場投信の買いを入れてみようかと考えている(週末少し買ってみた。先週の初めに買ったやつは、木曜日に売り払った)。NECをロスカットしようか迷っている。決算は、思ったほど悪くはなかったが、配当がどうなるか、発表されていないので、持っていても無意味か?難しいところである。
突然連載三行時代小説
三太が、慌てて、黒金に走り寄る。
「黒金の旦那、お美代が」
「うむ」
次回予告
黒金は、お美代の危機を、三太から、越後屋が、お美代をかどわかし、旗本高井三佐ェ門へと、献じようというこということを聞かされ、怒りに震えながら、走った。越後屋は、旗本の高井と結託し、外国との抜荷を行っていたのである。
高井の屋敷において、抜荷のことを、
「今回も儲かったようではないか、越後屋」
「へへへへへ、これは今回の、高井様の取り分で」
「うむ」
「そうそう、この前、高井様が、街で見かけ、見染められた娘を連れたまいりました」
「うははははは、そうか、うははははは」
きゃー、お美代が、叫び声をあげたそのとき。
部屋の外で、複数人のあらそう物音が聞こえてくる。
「やかましい何事だ」
と高井が部屋から出ると、何人かのものと越後屋が切られて倒れており、一人の男が配下の者と切り結んでいた。
「おまえはなにものだ」
配下の者を切り倒したのは黒金であった。
第二回突然連載三行時代小説
「許さん」
ドシ、ズバ
「ぎゃー」(完)