jojuさんのブログ

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通貨統合の歪みとPIIGSのユーロ脱落(長期)

 2013年以降、ユーロ新発国債に危機時の集団行動条項(CAC、投資家負担条項)が課されるようになる。 これによりユーロ圏各国の国債間に明確な利回り格差が付くことになる。 通貨統合での、通貨レートによる各国経済間の調整機能喪失が、国債利回りの変動にシワ寄せされることになる。 PIIGS諸国は低金利資金調達の旨味を失い、恒常的通貨高の負荷のみかかることになるのではなかろうか?

 欧州諸国はナショナリズムが強いゆえ(それゆえ小国分立)、財政統合はそれほど進まないだろうから、競争力の弱い国はユーロから振り落とされていくことになるかも(もしくは賃金の下押し圧力がかかる)。

 通貨統合も一種の市場の歪み。 歪みがあれば、それは他の調整要素(金利や物価など)のボラテリを高めることになる。 それが今回のユーロ危機で起きたことであり、今の新興国、特に中国で起きていること。

 市場原理を適正に機能させること、市場に歪みを起こさないこと、、これが中長期的に経済成長を最大限高める方策でしょうが、EUも中国もそれを踏み外している。 アキレスと亀、、、EUも中国もそれなりに発展するが、米国を凌駕出来ないでしょう、今のままでは。
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