jojuさんのブログ
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投資セミナーにて
ひまつぶしに某証券会社の投資セミナーに出てきました。
世界経済についてマクロ分析的な話をした後、お決まりの推奨銘柄提示でしたが、マクロ分析がまじめに為されていた点、推奨銘柄がグローバルな点がこれまでと違っており、証券会社も色々考えているんだな、と思った次第。
で、マクロ分析の結論は当方のそれと変わらず、「事実」の積み上げから合理的に論理展開すれば、皆、同じ結論に達するもの、と改めて実感いたしました。
その前提には、事実を時系列的かつグローバルに追えること(時間軸・空間軸の視野の広さ)、合理的・論理的に考えられること、がありますが、それら基本2カ条が出来てれば、皆、同じ結論で同じ投資戦術を取ることになって、投資は単なるチキンレースになるのでしょう(景気循環をまたぐ大きなチキンレース)。
チキンレースを越えて、大きな投資収益を得続けられるヒトは、合理主義者でも見出しにくい「理外の理」を見出せるヒトで、その代表格はバフェットです。 ゆえに、バフェットの投資法は、普通の合理主義者が真似ると、単なるハイリスクハイリターンの投資になってしまう。 普通の合理主義者たちが見出すマクロ分析の流布は、(理外の理を見出し裏道を行く)バフェットの投資収益を更に高める方向に作用しますし、投資のリスク・ボラテリを低減する方向に作用します(これは投資家全体、社会全体にとって中長期的にプラス)。
投資セミナーの最後に、マクロ分析のコアになる指標は何か、聞いている方がおりましたが、これはナンセンス。 コア指標は景気のステージ、地域、時代とともに変化していくし、本社テキストのままに話している講師にそこまで求めるのは酷なのです。
最後の推奨銘柄は、個人的には高値掴みと思いましたが(まだ上がるでしょうが、伸びしろは大きくない)、この辺はこれまでと同じ。 証券会社に大きな利益をもたらさないで美味しい情報をくれると思うのは間違い。
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>投資は単なるチキンレースになるのでしょう
この日記を拝見し、「理路整然と曲がる」という言葉を思い起こしました。
相場は理詰めでは儲からないとの教訓を伝えています。
でも、理屈で考えることを放棄するのもおかしいと思いますし、相場は難しいものですね。
今、私が理屈で考えて分からないのは、「米国の景気回復期待」と「FRBによる金融緩和の継続予想」という矛盾する話が、株価上昇要因として言われていることです。
興味深いエピソードを一つご紹介します。
10月に行われたM証券の「全国縦断セミナー」で、M講師が「米国の景気は悪くないので11月のFOMCで金融緩和は無いかもしれない」と話されました。
同氏は理路整然と間違った予測をされたわけです。
理路整然ならば、曲がること(マクロ予想の外れ)はないと思います。
M講師の言うことは、ホントに米国景気が悪くなければ(=FRBが最適と考える物価上昇率が達成されれば)、金融緩和を止めるでしょうから、論理としては正しいです。 論理の前提たる事実を誤認にしていたからこその間違いで、論理の間違いではありません。
私の書いた「理外の理」とは、事実を更に深く突き詰め、論理を更に一段階深めたヒトだけが辿りつける理屈です。 それは、理詰めを更に深めたヒトだけが得られるモノで、これが分かるヒトは、希有な経営者になれる素養があります(ゆえに、バフェットは経営者としても成功してます)。 希有な経営者になれる素養のあるヒトだけが、(一般投資家にとっては裏道の)希有な成長企業を見出せるのです。 当然、ワタシはそうではありませんので、バフェットのマネはしてないです(中途半端に真似ると大ヤケドします)。
ちなみに、米国の景気回復と量的緩和持続は矛盾してません、物価上昇率がFRBの期待に未だ沿っていない状況下では。 それに、各国の反対でFRBが政策変更するとは思えないです。 経済音痴の一部、米国内政治家の反対はリスク要因ですが、オバマ大統領が景気回復と大統領再選を狙うならば、それは抑えこまれるでしょう。
>事実を更に深く突き詰め、論理を更に一段階深めたヒトだけが辿りつける理屈
なるほど、と思いました。
私にはそうした能力はありませんので、バフェット氏の真似は致しません。
マクロのチキンレース(中長期投資)も、テクニカルのチキンレース(短期投資)も、結果は平均的投資収益への収束ですが、前者のほうが時間を食われず手数料を食われず、精神的に騙し合いにならない点で有利でしょう。
ゆえに、ワタシはマクロのチキンレースを指向しています。
平均的投資収益は銀行金利よりずっと上なので、ライフプランの向上を目指すならば(社会貢献を目指すならば、とも言えます)投資は避けて通れませんしね。
今晩は。。。
要するに、【「理外の理」】とは、
一般的な
現時点で=認識できる事実=を積み上げ、それから、
過去の出来事の中で、似たパターンを探し出し
未来に起こる出来事を予想するような行為であり。。。
(つまりは、それには【自分の経験と他の人の歴史的事実】とを
分析して、統合している必要があるのでしょうが。。。。)
それ以上に、【事実】に隠された=事実=を
多くの人が、認識している【事実】の中から
=見出し加味する行為=ということでしょうか。。。?
(つまり、【事実】の裏の事実・または、その事実が起こった
【個人の・大衆の心理的側面・それにその時々の時代の雰囲気】というものを
的確に判断。分析して加味できる。。。という事な値かもしれませんが。。。)
もし、そうであるならば、これは、
学んで出来ることではない。。。という気はします。。。
しかし、それができても、その上があるような気もします。。。
つまり、現時点で的確に=未来=を予想できても
【未来】を作っていく能力は無い。。。
言いかえると【現時点の雰囲気・流れ】を
どうしたら、【自分の目指す・理想とする流れ】にすることができるかという
能力。。。。
【株の世界】では、そのような能力を持つ者が、最終的に勝つのでしないか。。。?
という気がします。。。
それには、【だまし的】な=売買=も必要なのかもしれません。。。????
ここでの「理外の理」とは、不合理に見えて、実は合理的なことです。
企業収益には多くの事象が絡むので、部分的に不合理なことが企業全体の持続的成長にとって実は非常に合理的だったりすることがあります。
全体合理性につながる部分的不合理を沢山もっている企業が、圧倒的競争力を持つ企業になるようです(全体不合理につながる部分不合理を持っている企業は単なるクズ企業です)。
そこを読み解けるヒトが、「理外の理」が分かるヒト。
そして、その「理外の理」を企業成長が鮮明化する前に読み解けるヒト、それがバフェットです。
「理外の理」の戦略を構築できる経営者は希有ですが、それを成長前に読み解ける投資家もかなり希有です(後付けで読み解くことは出来ても、それでは投資収益につながらない)。
普通の合理主義者や個人投資家では、これを事前に読み解くのは無理。
「理外の理」が出来るor読める経営者、投資家は、強い競争圧力にさらされる経営者、投資家の中からしか出てこないでしょう。 ただし、モラルなき競争の中からもそういうヒトは出ませんが、、、(盗んだ方が手っ取り早いから)。
米国は「理外の理」が出来るor読める経営者、投資家が世界で最も多い国。市場原理(=公正な競争圧力)が最も適正に働いている国だから。