業種別分析のポイント⑧基本のき（５）

[月とスッポンさん]

６．成長ステージ別に投資スタンスを変える

・成長ステージごとに業績傾向が異なるので、ステージごとの特性を考慮して分析指標を評価する。
・ＰＰＭ＝事業を成長ステージ別に分析する手法

ステージ①：先行投資・・・ハイリスクハイリターン
・独自のアイデアや創造性により新規市場を開拓して、その市場に経営資源を特化している段階
・市場自体が拡大しているため、売上高の成長が高いのが特徴だが、利益面での成長は一律ではない。
・資金需要が旺盛であり、株式公開時に多額の資金を調達することから公開後数年間は安全性が意外と高い数値を示す。

ステージ②：伸長・・・ローリスクハイリターン
・市場の拡大は続いているものの、市場全体の将来性もある程度見えている段階
・売上高の成長性が高いだけでなく、通常は営業利益も増加傾向を示す。
　＝量と質の両面において高い成長性を示すのが特徴
・さらに売上高利益率やＲＯＥなどの収益性指標も上昇傾向にあればなお理想的
・相応の利益を稼いでいるため銀行融資の心配はないが、多額の設備投資が必要とされるステージのため、資金的にはあまり裕福でない企業が多い

ステージ③：安定・・・ローリスクローリターン
・市場の拡大傾向が鈍化し、ほぼ横ばいの状態になった段階
・市場全体の伸びが少ないため、成長性は低く業績が安定している企業が多い
・限られたシェアを奪い合うため同業者間で成長性に差が開く
・収益性は業種の特性などによって大きく異なる。
・安定性については個別企業ごとにばらつきがあるが、「先行投資」「伸長」ステージほど多額の設備投資を必要としないため資金がたまりやすく、安全性は高い傾向を示す。
・成長性は期待できないが安全性が高い
・次のステージ（「縮小」）への見極めが必要

ステージ④：縮小・・・投資対象としての魅力はあまりない
・成長が止まって安定していた市場規模が、減少し始める段階
・まずは売上高が減少傾向を示す→固定費を回収すべく赤字覚悟で価格競争に突入→収益性も低下
・利益率が高ければ多少収益性が悪化してもたいした傷は負わないが、利益率が低い業種ではすぐに営業赤字になってしまう
・このステージの企業であっても新規事業が育っていれば期待が持てるが、新規事業もなく、設備投資や研究開発費が極端に少ないような場合には、当面は厳しい状態が継続すると考えるべき

過去分はこちら
http://minkabu.jp/blog/show/224192

[○○○みゆ○○○さん]

すっぽんせんせい～すんばらしい（＾＾）

今、昔に買った雑誌を読み返してるんですが、ちょうどこれと同じような内容の話を読んだとこです（＾＾）読んだだけで、しっかりと理解してるとは間違っても言えないんですけど・・・

「営業キャッシュフロー」と「投資キャッシュフロー」から「企業の健康状態を見よう」というもので
①　投資期（積極的に将来に向けて投資をしている）
②　安定期（投資をしながら利益も出している）
③　停滞期（利益は出ているが、将来に向けての投資がされていない）
④　低迷期（固定資産などを売りキャッシュを補充しようとする）
⑤　後退期（営業キャッシュフローマイナス、キャッシュを補充する資産も無い）
⑥　破綻期（資金不足、調達できなければ破綻）
といった分類がされていました。

買うならやっぱ「安定期」もしくは「投資期」の会社かなあ～
すっぽんせんせいの分類だと、「伸長」とか「先行投資」のあたりで。
わくわくするし（＾＾）
（心臓に悪いことも多々あるけど・・・）

[yoc1234さん]

こんばんは。
①と⑥は紙一重ですね。
むしろ今の日本の株のようです。
②に投資するのが一番危ない。無理をしすぎてトヨタが良い例。

[月とスッポンさん]

みゆたま乙＾＾

本とだ、同じような話してるっぽいね～

景気サイクル同様、企業の成長にもサイクルがあるみたいだね＾＾

あたしはだいたい②の企業に投資を心がけてる＾＾

だいたい２００６年～2007年に高値をつけてきた銘柄ですね＾＾
（それがリーマンショックで一時的に安くなってる）

バブル期の高値を抜けない銘柄は投資対象からはずしてます。

[月とスッポンさん]

yocさんおつかりんこ～＾＾

①と⑥は紙一重、、、確かに。