映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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週明け雲のねじれ、どちらに離れるか
28日の日経平均は、10534.14(+60.17)となんとか終値はあげているが、昨日の高値をぬけず、上値が切り下がり、下値がきりあがる小さな三角持合を形成。転換線10310は維持しており、RCIは上昇しているが、MACDは横ばいに変わっている。ボリンジャーはプラスσ10537をわずかにきってきており、バンドが狭まって転換を示唆している。週足は転換線9859の上、雲の上限10798の下の間にあり、RCIもMACDもまだ上昇している。ボリンジャーもプラスσ10407を維持。上昇基調であるが、これまで上げ下げを繰り返すなかで、上値がみごとにおさえられて、売買高もふくらんでいない。ちょうど選挙明け8月31日には日足ベースで、変化日とよばれる一目均衡表の雲のねじれがちょうどやってくる。どちらに抜けるか、注目である。
ダウは9544.20(-36.43)。昨日の終値をきってきており、頭が重くなってきている。日足転換線の上、RCIは上昇、MACDも上昇、ボリンジャーはプラスσと2σの間にあって、バンドが広がりつつあり、日足は上昇基調をなお維持している。週足も転換線の上、RCIもMACDも上昇、ボリンジャーもプラスシグマの上で、上昇基調を維持している。ただ週足の雲の上限10085月かづいてきており、つき足の遅行線が雲の上限にぶつかりつつあり、足取りが重くなるかもしれない。
ドル円は93.57。転換線94.26の下でボリンジャーはマイナスσ94.11の下。バンドが少しづつ広がっており、じわりと円高基調になりつつある。週足も転換線94.88の下、マイナスσ93.87の下にでてきており、じわりと円高方向になってきているが勢いはまだなさそうだ。
ミシガン大学の消費者信頼感指数の8月の確報値が66.0から65.7に悪化。個人消費がいまだに低迷していることを嫌気してダウは反落。住宅市場は比較的いい数字がでていたが、政策的な後押しの結果の一時的な改善に過ぎないのではないか、という懸念をいだくような状況である。日本の失業率も5.7%で過去最悪を記録。コアCPIも-2.2%で過去最大の下落幅。雇用は遅行指標だとはいえ、期待先行であげている株価とは裏腹に、足元の実態経済は、回復してくるのかどうか、どうもまだ確信がもてない。こういう数字が続けば、期待先行の相場が腰折れする危険がある。
ただアメリカの10年国債の月足をみると、三角持合をぬけてきて上昇してきたが、基準線3.975でぴたりと抑えられて下落している形。基準線をこえて、長期トレンドが上昇に迎えるかどうかの正念場ということであり、現在の実態経済の状況をかなり正確に写しているようにも思える。しかしつき足ボリンジャーではプラスσ近辺で、バンドは広がりつつあり、じりじりとあがってゆくのではないかと期待されるような形状。ドル円も、アメリカの長期金利の気迷い、短期金利の日米逆転をうけてじわり円高にうごいているようにもみえるが、アメリカの長期金利が今後上昇してゆく方向とも読めるので、円高も明確なトレンドになりにくいのかもしれない。
東京は、ダウをのろのろ追いかけながらも、選挙が近いせいか、腰が入らず様子見の雰囲気が続いてきたが、週明けには、総選挙の結果を受けて、相場がどちらかに動く可能性が高い。上昇がかなりの期間続いてきているので、調整にはいると考えるのが自然であるが、意外に民主党の優勢を好感して、NYをおいかけて上昇するかもしれない。中期は上昇基調がくずれていないので、調整に入るとしても浅いのではないかと期待したいところだ。
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