31日の日経平均は、10492.53(-41.61)。高値10767まであったが、下げて終わった。転換線10454は守っているが、
長い上髭をつけている。RCIは下げ始め、MACDも天井をうちはじめている。ボリンジャーバンドは急速にせばまっていて、転換を示唆。週足はなお転換線9908と雲の上限10798との間にあり、雲の上限をぬけないでいる。プラスシグマ10475をぎりぎり維持しており、上昇基調はたもっているが、プラスシグマをわってくると、勢いは弱くなりそうだ。
ダウは94969.28(-47.92)一時大きく下げたが、戻してきた。転換線9381の上を維持しているが、上値が重くなってきている。ただまだボリンジャーではプラスシグマ9469を維持しており、なお目先も上昇基調を保っている。週足もボリンジャーはまだプラスシグマ9351の上。
ドル円は93.07。ついに日足では転換線93.79の下で、ボリンジャーがマイナス2σ92.94を一時きってきた。ボリンジャーは下に広がりつつあり、目先は円高トレンドが発生したとみるべきであろう。週足も転換線94.88を割り込み、マイナスσ93.49も割り込んでおり、週足も円高トレンドが発生したと思われる。7月の安値92.05をめざす動きだが、これをきってくるとさらに円高が進みそうだ。
上海は、2667と6%以上の下げで直近の安値2761を大きく破ってきた。転換線2831も大きく割り込みボリンジャーはマイナス2σ2652の前後まできている。目先の下げのトレンドはかなりきついようだ。週足ボリンジャーもマイナス2σに近く、週足RCIも下降しており、中期的にも上げのトレンドが続いている。
上海の下げはさらにまだ先がありそうだが、NYや東京の足をひっぱっているとはしても、まだ東京、NYは中期の上昇基調をたもっている。ただ円高トレンドが明確となっており、輸出関連を中心に東京は目先苦しくなりそうだ。民主党政権は、成長重視から分配重視へ転換するとみられているようだが、ドライな構造改革路線から、古いウエットな保守に戻るような雰囲気もかんじる。いずれにせよ、本格的な歳出改革ができるかどうか、が見ものだ。市場は瞬間政権交代を好感したが、すぐにしぼみ、先行きが見通せるまでは足踏みしそうだ。円高がさらに進むようであれば、調整にはいる可能性が高い。