【みらかＨＤ】インフルエンザ特需に加え固定費削減が進み…

[TIW藤根 靖晃さん]

インフルエンザ特需に加え固定費削減が進み営業利益拡大

最近の業況は、新型インフルエンザ対応に伴う特需(インフルエンザ検査キット、感染予防商品の販売増)と固定費削減による営業利益の拡大が目立つ。前者は一時的であろうが後者は持続的に収益基盤を改善して行くものと考える。株価は、こうした状況を背景に10/3期会社通期予想が上方修正される可能性が高いことから、短期的には現水準を上回る機会があると予想する。

10/3期1Q(4-6月)は、売上高は前年同期と比べ微増、営業利益は63.9%増益となった。臨床検査薬事業(売上高の22%)、受託臨床検査事業 (同62%)、治験・滅菌などのその他の事業(同16%)ともに売上高の伸びは鈍かったが、営業利益は原価低減、一般販管費、償却費、人件費などの削減により大幅な増益となった。

株価は昨秋の安値(1,356円)から上昇トレンドだが、（1）収益改善が持続し、業績予想が上方修正される可能性があること、（2）TIW10/3期予想PERは14.1倍と同業シスメックス(6869)の10/3期会社予想PER24.6倍と比べ割安感があることから、未だ上昇の余地があると考える。

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