はるるっぴさんのブログ

最新一覧へ

« 前へ448件目 / 全652件次へ »
ブログ

バルチック海運指数の錯覚

ひとりごと日記です。

米国財務省のPPIP(官民投資プログラム)
中味はヘッジファンドのようなもの。

この不良債権買い取りプログラムで
100兆円くらい用意していたが

アメリカのオバマ大統領は、
5兆円くらいの買い取りですんだ旨の発表があった。

日本の市場関係者の中には、
アメリカの不良債権の買取りも
用意したお金より

かなり少なくて解決した。


想定していたほど、不良資産は少なかった~

よかった~
よかった~

(^_^)

と言っている専門家もいるようだ。




何を言っているのかと思う。

(・・?

たった5兆円の不良資産だけ
金融機関との話し合いで
値段をつけることができたと解釈するのが

常識です。


値段がつけられない…

PPIPは、有効に機能しなかったことがわかる。


証券化商品のカラクリを知らない専門家が多い。
証券化商品の優先劣後構造すら知らない自称専門家もいる。


株式の賢そうなコメンテーターは、
全然わかっていない人が多い。

(ひとりごとです。)


さて、本題

「バルチック海運指数」

証券会社などで資料をもらうと見ることがある指数。
船株が好きな投資家は、くわしいだろう。
わたしは、乾汽船をバロメータとして売りPicksしている。

最近の株価上昇の理屈のひとつとして
バルチック海運指数の上昇を専門家が説明していた。


英ロンドンのバルチック海運指数取引所が発表する
外航する不定期船の運賃を現す指数。


バルチック海運指数上昇

世界の景気の底はつけましたよ~

株を買いましょう~

らしい…


もっとも証券会社は、いつも買い。

今日も買い
あすも買い。

株が下がったら、押し目買い…

(^^♪


ノルマ達成に忙しいあるベテランの証券レディーが言った。

「いつ買ったらよいのかなんて、
今まで、一度も考えたことがありませんでした~」

(・o・)!


理由のひとつは、想像がつく。

ほとんどのまとまったお金を持っている
ご年配の投資家は「買い」しかできないからだろう。

真面目な長期投資家は、「買い」しかしない。


今日の日経新聞の夕刊の記事に
「中国、7.9%成長に拡大」とある。

(田舎では、日経新聞の夕刊はないと思うで、
信用できない人は何かで確認してほしい。)


しかし

中国の発表する数字をまともに信用する投資家は、
ほとんどいない。
野村證券の証券マンもそのように言っていた。

中国の電力消費量が減っているので、
実態は、景気が良くないことがわかる。

(中国経済の主力エンジンの
輸出型製造業は大きなダメージを受けている。)


金融危機の発生から、
世界では船を建造することも少なくなり、

そこで、中国の景気対策などで、
ちょっとばかり鉄を運べば

バルチック海運指数は上昇する。


さらに、中国では投機的な動きもあり
長続きするとは思えない。


バルチック海運指数のような、枝葉よりも

米雇用統計などの幹の部分の中味を

自分で分析する方が、重要でしょう。


おしまいです。


PS.

野村総研のリチャード・クー氏の
マンデー・ミーティング・メモ(7月13日号)

投資に興味のある方にはおすすめです。
参考には、なると思います。

以前日記にも書きましたが、
野村證券の課長と話をしたとき

「日経平均7000円から今の水準まで、
 株価が上昇する理由はひとつもありません!」

とわたしに言ったときの課長の

眼光は鋭かった。


(・・;)
コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。