堅実さんのブログ

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お婆さんの生家(6.10.10)8時36分

 4歳頃か、歩いて、お婆さんの生家にいった。この後、何度か行ったが、この時は秋だった。片道6キロくらいで、途中で、足がくたびれて、止まってしまった。お婆さんが「早く、えべ(歩け)。」と言って、何とか、歩いた。


家まで着くと、何とも言えない、感じになった。これは疲労なのだが、この時が、初めての、疲労感だった。4歳にしては、大旅行だった。当時は、車が無いので、皆、歩いたものだ。健脚だった。


 「もう、梨も、あるかな。」と言って、梨を出してくれた。この梨は、その家に植えてある梨の木から、採ったものだ。それと、家の裏に井戸があり、その後ろが、なにやら垣根だった、そこに、「山ぶどう」のつるが有り、秋だったので、出してくれた。青の黒っぽい小さな粒だった。数粒だった。これが、「山ぶどう」を、初めて食べた経験だった。そして、その後、山ぶどうは食べてない。


 その後、3度くらい、その家に行った。その家には、わたしより、4,5歳年上の女の子が、2人いて、バッタが好きなので、一緒に、バッタ取りにいってくれた。「しょうりょうバッタ」は、大きかったが、それを、捕まえると、うれしかった。その女の人は、今どうしているだろうか。


 大体、その家には、一泊か、2泊して帰った。帰る時は、途中で、お婆さんが、煎餅を買ってくれた。この頃は、煎餅が1枚、2枚というように、ばら売りだった。お婆さんが一枚、わたしが、一枚食べた。少し、湿っていた煎餅だが、煎餅とは、こんなもんかと思った。中に空洞がり、それがまたよかった。あの味が忘れられない。今は、煎餅は、乾いていて、ぱりぱりしているが、その時には物資も無い時で、しけた煎餅しか、知らなかった。


 その家には、わたしより、2歳くらい小さい男の子もいた。その男の子と、上越線の電車を見に行った。当時は蒸気機関車だった。煙をはいて、貨物車を引っぱっていた。その男の子もどうしているか。それ以来、音信、不通である。


 その後、数十年経過して、車で、その家の脇を、通った。梨の木は、相変わらずあった。その脇は、樫ぐねの覆いであった。近くの神社にもよったが、其れで、終わった。その家に、寄るのは、もう、知っている人もいないし、気が引けたのである。


4件のコメントがあります
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    tukumodayoさん
    2024/10/12 10:00
    堅実さんへ

    懐かしい思い出の場所が
    現在どうなっているのか?
    思いをはせる事もありますよね。
    小生も時折ですが、晩酌しつつ
    グーグルマップで訪ねたりも
    致しますね。
    若い頃、バイク旅で訪れた羅臼の
    海岸沿いなどの変わり様には驚き
    ましたね。
    小生が訪ねた頃は、民家とて
    まばらでしたけどね。
    グーグルマップは、プライバシーの
    侵害でもあり、好きでは無かったのですが
    まぁぁぁ~想い出巡りにはよかよかですね。
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    堅実さん
    2024/10/12 10:26
    tukumodayo さんへ

    「懐かしい思い出の場所が
    現在どうなっているのか?
    思いをはせる事もありますよね。
    小生も時折ですが、晩酌しつつ
    グーグルマップで訪ねたりも
    致しますね。
    若い頃、バイク旅で訪れた羅臼の
    海岸沿いなどの変わり様には驚き
    ましたね。
    小生が訪ねた頃は、民家とて
    まばらでしたけどね。
    グーグルマップは、プライバシーの
    侵害でもあり、好きでは無かったのですが
    まぁぁぁ~想い出巡りにはよかよかですね。」

    そうですね。
    人生の締めくくりとして、いろいろ書いております。
    グーグルマップは、昔は、少し見ました。
    ニューヨークの自由の女神を見たことが、あります。
    旅行は、しなくとも、結構、面白いです。
    最近は、見ておりませんが。

    人生の締めくくりとして、いろいろ、整理しております。
    銀行通帳も、使ってない通帳は、解約する予定です。
    その他、いろいろ、整理を始めました。


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    tukumodayoさん
    2024/10/12 12:52
    堅実さんへ

    小生には、お子が居りませんからね。
    先祖の位牌やお墓などもありますし
    趣味の物が大量に残っておりますね。
    元気な内に整理しないと体力を問われ
    るのでしょうね。
    堅実さんも文章力がおありですから
    生きて来た記念に小説でも書かれてみては
    如何ですか?
    小生も忘れておりましたが10代の頃は
    小説家志望でしたね。
    17歳の頃に初めて応募した短編小説が
    お情け&お試し入選で世に出た事も
    ありましたね。
    古本屋で見つけて、懐かしく買って
    帰った事もありましたよ。
    小生は、出来れば納得できる油絵作品を
    1作でも残して去りたいですね。
    油絵は万能絵具にて、実力が問われますから
    敷居が高過ぎて、躊躇し続けておじさんに
    成り果てておりますね。
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    堅実さん
    2024/10/12 13:04
    tukumodayo さんへ

    「小生には、お子が居りませんからね。
    先祖の位牌やお墓などもありますし
    趣味の物が大量に残っておりますね。
    元気な内に整理しないと体力を問われ
    るのでしょうね。」

    そうですね。今のうちですね。
    生きていても、何時、倒れるか、わかりません。
    その時には、例えば、話すことができないとかでは、困りますので。

    「堅実さんも文章力がおありですから
    生きて来た記念に小説でも書かれてみては
    如何ですか?
    小生も忘れておりましたが10代の頃は
    小説家志望でしたね。
    17歳の頃に初めて応募した短編小説が
    お情け&お試し入選で世に出た事も
    ありましたね。
    古本屋で見つけて、懐かしく買って
    帰った事もありましたよ。」

    わたしの文は、小説家から見れば、ダメだと思います。
    短編小説の入選は、凄いことです。

    「小生は、出来れば納得できる油絵作品を
    1作でも残して去りたいですね。
    油絵は万能絵具にて、実力が問われますから
    敷居が高過ぎて、躊躇し続けておじさんに
    成り果てておりますね。」

    今でも、相当な、技術を持っていると、思います。
    精進してください。

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