優利加さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ68件目 / 全3222件次へ »
ブログ

半値戻し目前まで迫ってきたが・・・

昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +408.63 @39,765.64, NASDAQ +406.99 @17,187.90, S&P500 +90.04 @5,434.43)。ドル円為替レートは147円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げた。東証プライムでは、上昇銘柄数が1,233に対して、下落銘柄数は369となった。東証プライムの売買代金は4兆7016億円。

TOPIX +28 @2,582
日経平均 +210円 @36,442円

米国では、注目されていた7月米生産者物価指数(PPI)の伸びが予想以上に鈍化した(前月比+0.1<予想+0.2%)。変動が大きい食料とエネルギーを除外したコアPPIも前月比+0.00%(<予想+0.2%)、前年比+2.4%(<予想+2.7% )へ低下した。これを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切るとの期待が一層高まり、米10年債利回りは前日の3.909%から3.846%へ低下した。この利下げ期待を背景に主要3株価指数は揃って大きく上昇した。日本時間の今夜、7月米消費者物価指数(CPI)が発表される。足元ではインフレ鎮静化を示す経済統計が相次いでおり、もし7月CPIもそれを裏付けるなら、長期金利はさらに下げるだろう。その結果、ハイテク成長株が買われるはずだ。

本日の東京市場では、米国株の大幅上昇の流れを受けて、自動車、保険、銀行、半導体関連銘柄など幅広い銘柄が買われて続伸した。日経平均の上げ幅は一時450円を超える場面があったが、昨日も大幅上昇していただけにその反動もあり、利益確定売りに押されて上げ幅を縮小した。岸田首相が次の総裁選には出馬しないとの報道が出ると、株価は不安定な動きをする場面があった。

株式相場全体が急落すると、その後に買われる銘柄の属性が変化することが多い。2000年にITバルブが崩壊した後は、非鉄や海運などのバリュー株に資金の矛先が変わった。米10年債利回りの急上昇が引き金となって2018年2月に起こったVIXショックの後は外需株から内需株へ資金がシフトした。2020年3月のパンデミックによる急落後は、急落前に出遅れていた旧東証マザーズ銘柄が大きく上げた。今回は半導体関連銘柄が相場をけん引していたが、バリュー株にバトンタッチするかどうか?

日経平均の日足チャートを見ると、6日連続で日足安値を切り上げて、7月11日の年初来高値@42,426円から8月5日安値@31,156円までの下げ幅(11,270円)の半値戻し(36,791円)まであと少しのところまで戻して来た。半値戻しの水準が戻り売り圧力が高まるところであり、これを買い切れば全値戻しを目指した動きが期待される。しかし、買い切れず反落することも十分あり、暴落した後の最初の戻りではこちらの方が起り易い。

33業種中31業種が上げた。上昇率トップ5は、輸送用機器(1位)、保険(2位)、非鉄金属(3位)、その他製品(4位)、ゴム製品(5位)となった。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。