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マーケット一言:欧米株落ち着き日本株反発、円安158円...

公開日時:2024年6月18日19時29分

昨日の欧州株は早くも反発し、連れて米株も堅調だったことで、今日の日本株は綺麗にリバウンドし日経平均+1.0%、TOPIX+0.6%と反発しました。ただ昨日の下げ幅を取り戻しきれずで、先週の経済イベント群をせっかく無事通過したのにということも含め、戻りの鈍さを印象付けました。フランス政情不安が終わったという訳ではないですからこんなものでしょうね。少しまだ下方向の方が気になりますが、ともかく日経平均が38,000円を割れていないのはいいことです。

植田日銀総裁は、早期の利上げを匂わせる発言をジャブ的にちょいちょい出してきますが、実需の円売りドル買い圧力は強く、為替介入も160円までは無いだろうという安心感もありまして、ドル円は158円台までの円安となっています。これも今日は日経平均を後押ししました。

半導体関連銘柄は、先行して上げてきたレーザーテック-0.2%やディスコ-0.5%は小安かったですが、東京エレクトロンは+2.7%と強かったです。アップル関連でもあり、MLCCの売上増が注目されてきたTDK+6.3%、村田製作所+2.2%、太陽誘電+0.9%と商いを増やして強くなっており、ど真ん中銘柄から関連銘柄へ物色が移ってきていますね。手広く関連製品を手掛けているTDK、MLCCのキングである村田はまだここからも面白そうです。

グロース250指数は-0.8%と下げました。市場の戻り初日なので大型株が先に買われるパターンだったこともあり、また指数のウェートが高いジーエヌアイ-2.7%、トライアル-2.2%、フリー-3.4%など主力銘柄が指数の足を引っ張りました。

ずっと上げてきたサンバイオがとうとう-12.4%、昨日貸借取引利用に注意の連絡があり、逆日歩18円となったmonoAIが昨夜PTSで上げた後の今日は-17.2%ストップ安がありまして、クオリプス-5.4%、オンコリスバイオファーマ-16.7%、オンコセラピー・サイエンス-8.6%など材料株系が総崩れしていました。昨夜の米ファーストソーラーが3営業日連続安となっていた影響もあり、急ピッチで上げていたエヌ・ピー・シー-9.0%、K&Oエナジー-9.0%、伊勢化学-18.2%も中小型株の雰囲気を悪くしていました。

一方、売れるネット広告社+10.1%、INFORICH+9.1%、リンクバル+15.8%、ザインエレク+15.0%と、底値近辺からの大きなリバウンドを見せる銘柄もありまして、昨日とその前営業日以上に個別銘柄の動きはバラバラ感がありました。


しかしまあ下げた銘柄が目立った割には指数の下げは小さいと言えば小さかったです。順番で言えば明日は中小型株が買われる日。そして指数が上がれば個別銘柄の動きも落ち着くだろうということで、今晩の欧米市場が落ち着いていれば、明日の中小型株は悪くないと見ています。
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