卒業式で歌われる「蛍の光」は、軍歌だった。学校の卒業式では、1番、2番しか歌われなかった。3番、4番は、おそらく、進駐軍(アメリカ運)の意向により、歌われなくなったと考える。
3番は筑紫(九州地方)、陸奥(東北地方)をさし、ここを守るために尽くせとある。
そして4番は、千島列島、沖縄県である。ここを、守るために、外国からの攻撃があれば、勇ましく守るのだとある。3番、4番と地域が広がっている。
こんなことから、戦争に負けた日本では、歌われなくなった。
知らなかったからそうなのだが、杉のとは、過ぎしの日のことだと思っていた。しかし、学業を卒業したなら、埴生の粗末な家の「杉の板戸」を開け、軍隊に入隊し、国家の守りのために尽くせよとある。明らかに軍歌である。
混声合唱「蛍の光」(戦前、1938)〜4番までのフルバージョン〜
https://www.youtube.com/watch?v=C8deSyHr-9A
1
蛍の光 窓の雪
書よむ月日 重ねつつ
いつしか年も 杉の戸を
明けてぞ けさは
別れゆく
2
とまるも行くも 限りとて
かたみに思う ちよろずの
心のはしを 一言に
幸くとばかり 歌(うた)うなり
3
筑紫のきわみ 陸奥(みち)のおく
海山とおく へだつとも
その真心は へだてなく
ひとつに尽くせ 国のため
4
千島のおくも 沖縄も
八洲のうちの 守りなり
至らんくにに いさおしく
務めよわがせ つつがなく