edge investorさんのブログ

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相場の循環~

相場は循環しながら動いています。
長期相場で動くセクターローテーション、年単位の年サイクルがあります。

★セクターローテーション
長期相場の燃料になるのが「政府の政策」で、時間差を経て株価に反映されます。
基本はカネの動きを俯瞰することです。
経済が動き始めると、銀行を起点にして儲かりそうな成長産業にカネが集まります。
そしてあまり儲からない小さなものへとカネは移動します。

2024年09月現在、日銀は金融の引き締めに転じています。
つまり「逆金融相場」の入り口と言えそうです。
植田総裁は8月に0.25%の利上げを発表しましたが、日経は暴落、円高が急激に進行して火消しに追われました。
しかし日銀は利上げへの決意を滲ませていて、今後も慎重に少しずつ利上げは進むと思われます。

★参考サイト

1.引き締めでカネを減らす「逆金融相場」:高金利・円高・株安
金融緩和で経済が膨張して、インフレやバブルの様相が現れ始めた時期です。
政府は「金融の引き締め」で市場の軟着陸を目指します。
日銀は金利を上げ、政府は課税を強化し、市中からカネを吸い上げます。
カネが希薄化するので円高になり、海外でモノが売れなくなって株安になります。
金利上昇で債権が買われ、低利時代の国債と金利を産まないゴールドは下落します。

株は下がり始めますが、遅れていたエネルギー関連は上昇の余地があります。

2.景気が悪化する「逆業績相場」:金利天井+株安
金融引き締めの効果が現れる時期です。
この時期は企業業績が低迷し、業績が良くても株価は上がりません。
円高で海外業績が低迷し、高利なので設備投資は控えられ、人々も懐が寂しいので消費は冷え込み、国内経済は減速します。
投資家は現金化を急いで実物資産を手放すので、土地・建物などの不動産価格も下落が進みます。

不況でも国も人も最低限のカネは使うので、公共事業、生活用品や医薬品などの必需品関連の銘柄が上昇します。
国債は金利ピークで買い頃です。

3.景気が回復する「金融相場」:低金利・円安・株高

市場が実態以上に下がり過ぎたので、バランスを取るために金融緩和を開始する時期です。
政府は利下げ、ETFや国債の購入、減税、公共事業の増加で、市中にカネを増やします。
銀行を起点にしてカネが成長産業に流れます。

カネが集まる銀行、テクノロジー、底値だった不動産の銘柄が上昇します。

4.景気が拡大する「業績相場」:金利大底・円安・株天井
金融緩和政の効果が現れる時期です。
企業業績が拡大し、市場にカネが溢れてインフレが進み、株や実物資産に投資が集中します。
景気は上々ですがやがてピークを迎えたあとは、冬の時代です。

モノが売れているので、上昇が遅れていた素材、消費財などが買われます。

★年間サイクル 
相場はランダムに動きながらも、年単位で一定の動きを見せます。

1-4月
年を跨いだ持ち越しを嫌った投資家が再び買い集めます。
目標は3月の権利確定、買うなら1月中で、3月中旬くらいから売り時を探ります。

5-9月
夏の7-8月は海外投資家がバカンスになるので、夏枯れ相場と呼ばれます。
逆からいえば、この時期は仕込み時、買い時と言えます。
そして9月は権利確定で値が上がるので値が上昇しやすくなります。

10-12月
秋の刈り入れ時です。
11月に上昇し、持ち越しは嫌われるので年末に下がる傾向になります。
この時期は持ち株の調整を行います。

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