日経平均が昨日大幅高して二番底を確認したのに続いて、ＮＹダウも昨日１８９ドル高で１２５７０となった。２月１３日の終値の戻り高値１２５５２をぬいてきており、日経平均より少し弱いが、目先は戻りに入った感じである。だが、ＮＹの週足、月足はまだ止まった感じはしないので、警戒が必要だ。特にＮＹ月足は、一目では基準線を割ったところ、ＭＡＣＤも下降中、ボリンジャーはマイナス２σ、ＲＣＩも下降中でいいところがない。モノラインは格下げをまぬがれたとかいわれて、小康状態だし、住宅指標も一休みというところらしいが、ダウは実体経済の悪化をまだ織り込みつつあるプロセスではなかろうか。
　ＮＹが少し良くなったので今日の日経平均は、喜んでまた上げると思われる。確かに日経平均のほうは、週足でも転換線まで戻し、週足ＭＡＣＤも底打ちのきざしがみてとれる。週足のボリンジャーはまだＴＰの下だが、週足のＲＣＩはぴくりと上に動き出しているので、中期的にも底打ちのきざしといえるかもしれない。月足も雲の上でなんとかはねかえされ、遅行線がふれていたが、どうやら転換線にそって折り返すなど、底値反転とみられる様子ではある。ただ月足のトレンドを大きく示すＲＣＩはまだ底にはりついており、月足のＭＡＣＤもゼロラインを割りそうなところにいるので、確実に上昇へ向かうとみるにはもう少し様子を見なければならないかもしれない。