イノテック、今期経常を一転16％増益に上方修正、配当も10円増額

　イノテック <9880> が3月18日大引け後(16:45)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の18億円→22億円(前期は18.9億円)に22.2％上方修正し、一転して16.0％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の12億円→16億円(前年同期は12.1億円)に33.3％増額し、一転して31.4％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　半導体設計用(EDA)ソフトウェアおよびメモリー向けテスター、決済端末の販売などが堅調に推移したことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動が制限されたことによる販売管理費の減少や、海外子会社における助成金収入の増加などにより、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益が前回予想を上回る見通しとなったため、業績予想を上方修正するものであります。※上記の予想につきましては、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後さまざまな要因によって予想数値と異なる場合があります。

　当社の配当政策は、業績への連動と安定的な株主還元を基本方針としております。当期の期末配当の予想につきましては、１株あたりの期末配当予想20 円を10 円増額し、30 円に修正することといたしました。これは、当期業績予想および財政状態、目標とする配当性向（50％程度）などを総合的に勘案し判断したことによるものです。この結果、当期の1 株当たり年間配当金は、実施済みの中間配当金20 円と合わせて50 円となり、前期から10 円の増配となります。なお、本件は2021 年６月24 日開催予定の第35 回定時株主総会にて、正式に決定される予定であります。