ＮＣＳ＆ＡがＳ高、２０年３月期業績及び配当予想を上方修正

　ＮＣＳ＆Ａ<9709.T>がストップ高の７６０円に買われている。３日の取引終了後、２０年３月期の連結業績予想について、売上高を２０７億円から２２０億円（前期比７．５％増）へ、営業利益を７億円から８億８０００万円（同２７．９％増）へ、純利益を６億８０００万円から１２億８０００万円（同２．２倍）へ上方修正したことが好感されている。

　ホテル開業ラッシュを受けてホテルシステム事業の受注が旺盛なことに加えて、Ｗｉｎｄｏｗｓ７のサポート終了に伴うパソコン及びサーバ機器の更新需要の取り込みが想定以上に好調なことが要因。また、繰延税金資産の回収可能性を見直した結果、法人税等調整額を計上する見込みとなったことも最終利益押し上げに寄与する。

　また、業績予想の修正を受けて、従来１２円を予定していた期末一括配当を２４円に引き上げるとあわせて発表しており、これも好材料視されている。普通配当を６円増額して１８円にするとともに、１９年１２月に株式上場３０周年を迎えたことから６円の記念配当を実施する。

　なお、同時に発表した第３四半期累計（１９年４～１２月）決算は、売上高１６２億３０００万円（前年同期比１２．７％増）、営業利益７億３５００万円（同６３．５％増）、純利益８億６７００万円（同２．４倍）だった。

出所：MINKABU PRESS