＜注目銘柄＞＝西尾レントオール、事業環境良好で見直し余地大

東京五輪に向け建機レンタル需要増へ

　西尾レントオール<9699.T>は調整色を強めているが、良好な事業環境を考慮すると見直し余地は大きい。

　株価調整は足もとの業績悪化が要因だ。２月４日に発表した第１四半期（１５年１０～１２月）連結決算は、売上高３０５億８２００万円（前年同期比３．８％増）と増収だったが、営業利益は３９億７０００万円（同８．４％減）と減益に終わった。建設需要活況を背景に建築系機械のレンタルが伸長し売上高は増加。一方で、レンタル資材に対する償却負担が増加し減益に終わった。

　もっとも、第１四半期はほぼ計画通りで着地したといえる。通期業績予想に関しても償却負担は増えるが、計画通り増収増益を確保する見通しだ。来期以降は、東京五輪やリニア中央新幹線、東京外かく環状道路などに関連した工事で事業環境は良好。償却負担を吸収しての利益成長が続きそうだ。（仁）

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）