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NTTデータグループのニュース
*12:41JST ネットイヤー Research Memo(1):重点顧客の拡充とNTTデータとの協業強化により持続的成長を目指す
■要約
ネットイヤーグループ<3622>は、CX(顧客体験)の向上を起点として顧客企業のブランド価値や企業価値向上を支援するデジタルマーケティング施策の立案やシステム開発・運用保守などを展開している。2019年2月に(株)NTTデータ(現 NTTデータグループ<9613>の事業子会社)と資本業務提携契約を締結し、グループ会社となった。NTTデータのシステム開発力と同社のCXデザイン設計力の融合によるシナジー創出を成長戦略の1つとして掲げており、NTTグループ向け売上比率は2024年3月期で36.3%を占めている。
1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期の業績は、売上高で前期比7.4%減の3,630百万円、営業利益で同48.5%減の144百万円と減収減益となった。顧客都合によるプロジェクトの縮小や終了が重なったほか、人材ケイパビリティの制約等により新規受注も低迷したことが減収要因となった。顧客別ではNTTデータをはじめとするNTTグループ向けが、同23.5%減の1,318百万円と減少したことが響いた。利益面では受注減に伴う人的リソースの稼動率低下に加えて、人材投資や新サービス開発などの先行投資が約38百万円、情報セキュリティ基盤強化のための費用が約33百万円それぞれ増加したことが減益要因となった。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高で前期比12.9%増の4,100百万円、営業利益で同107.0%増の300百万円を計画している。売上高は重点顧客の拡充やNTTデータとの協業強化により新規顧客の開拓を進め、回復を目指す。利益面では、稼働率の向上による売上総利益の向上、並びに中途採用の抑制により増益を見込む。2024年6月24日の株主総会では新たな代表取締役社長として2009年まで同社に在籍していた廣中龍蔵(ひろなか りゅうぞう)氏が就任した。廣中氏はデジタルマーケティング領域の現役コンサルタントとして豊富な実績を持っており、高いプレゼンスを生かして同社の強みを最大限発揮し、収益を成長軌道に乗せるべく陣頭指揮を執っていく。
3. 成長戦略
今後の成長戦略として、1) 顧客接点改善の対象領域拡張による競合優位性の強化、2) 多面的なサービス提供による重点顧客の拡充、3) NTTデータとの協業強化による安定的な顧客創出、4) 提供サービスの拡充、5) 人的リソースの確保・育成の5点に取り組んでいく方針だ。2023年9月に資本提携契約を締結した(株)Hexabase(ヘキサベース)とは、小規模事業者をターゲットとしたプロダクトを共同開発中で年内のリリースを目指している。株主還元方針は、配当性向20%程度を目安としており、2025年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の6.0円(配当性向20.5%)を予定している。
■Key Points
・あるべきCXを実現するデザイン設計力に強みを持つ
・2025年3月期はNTTデータとの協業案件を増やすなど重点顧客を拡充することで増収増益を目指す
・顧客接点改善の対象領域拡張と多面的なサービス提供、NTTデータとの協業強化等により中長期的な成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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ネットイヤーグループ<3622>は、CX(顧客体験)の向上を起点として顧客企業のブランド価値や企業価値向上を支援するデジタルマーケティング施策の立案やシステム開発・運用保守などを展開している。2019年2月に(株)NTTデータ(現 NTTデータグループ<9613>の事業子会社)と資本業務提携契約を締結し、グループ会社となった。NTTデータのシステム開発力と同社のCXデザイン設計力の融合によるシナジー創出を成長戦略の1つとして掲げており、NTTグループ向け売上比率は2024年3月期で36.3%を占めている。
1. 2024年3月期の業績概要
2024年3月期の業績は、売上高で前期比7.4%減の3,630百万円、営業利益で同48.5%減の144百万円と減収減益となった。顧客都合によるプロジェクトの縮小や終了が重なったほか、人材ケイパビリティの制約等により新規受注も低迷したことが減収要因となった。顧客別ではNTTデータをはじめとするNTTグループ向けが、同23.5%減の1,318百万円と減少したことが響いた。利益面では受注減に伴う人的リソースの稼動率低下に加えて、人材投資や新サービス開発などの先行投資が約38百万円、情報セキュリティ基盤強化のための費用が約33百万円それぞれ増加したことが減益要因となった。
2. 2025年3月期の業績見通し
2025年3月期の業績は、売上高で前期比12.9%増の4,100百万円、営業利益で同107.0%増の300百万円を計画している。売上高は重点顧客の拡充やNTTデータとの協業強化により新規顧客の開拓を進め、回復を目指す。利益面では、稼働率の向上による売上総利益の向上、並びに中途採用の抑制により増益を見込む。2024年6月24日の株主総会では新たな代表取締役社長として2009年まで同社に在籍していた廣中龍蔵(ひろなか りゅうぞう)氏が就任した。廣中氏はデジタルマーケティング領域の現役コンサルタントとして豊富な実績を持っており、高いプレゼンスを生かして同社の強みを最大限発揮し、収益を成長軌道に乗せるべく陣頭指揮を執っていく。
3. 成長戦略
今後の成長戦略として、1) 顧客接点改善の対象領域拡張による競合優位性の強化、2) 多面的なサービス提供による重点顧客の拡充、3) NTTデータとの協業強化による安定的な顧客創出、4) 提供サービスの拡充、5) 人的リソースの確保・育成の5点に取り組んでいく方針だ。2023年9月に資本提携契約を締結した(株)Hexabase(ヘキサベース)とは、小規模事業者をターゲットとしたプロダクトを共同開発中で年内のリリースを目指している。株主還元方針は、配当性向20%程度を目安としており、2025年3月期の1株当たり配当金は前期と同額の6.0円(配当性向20.5%)を予定している。
■Key Points
・あるべきCXを実現するデザイン設計力に強みを持つ
・2025年3月期はNTTデータとの協業案件を増やすなど重点顧客を拡充することで増収増益を目指す
・顧客接点改善の対象領域拡張と多面的なサービス提供、NTTデータとの協業強化等により中長期的な成長を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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