4,697円
M&A総研ホールディングスのニュース
■エンプラス <6961> 6,080円 (+1,000円、+19.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率2位。エンプラス <6961> [東証P]がストップ高。前週末28日に発表した24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算は、経常利益が前年同期比21.4%減の16億8100万円だった。大幅減益となったものの、中間期の計画に対する進捗率は約62%に上った。大幅な増収増益となったデジタルコミュニケーション事業では、AI用途などハイエンド領域において光学デバイスの売上高が好調に推移したという。光通信関連では生成AI技術の進展に伴う事業機会の拡大を想定していることも決算説明会資料のなかで明らかにしており、中期的な業績拡大を期待した買いを集めたようだ。4-6月期の売上高は前年同期比4.0%減の97億1500万円だった。セミコンダクター事業では、自動車用途の各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットが堅調に推移した半面、サーバーやモバイル用途の落ち込みが継続した。
■元気寿司 <9828> 4,590円 (+700円、+18.0%) ストップ高
元気寿司 <9828> [東証S]がストップ高。株価は新値街道を走っている。回転ずしを国内外で展開するが、脱コロナで客数が伸び、足もとの業績は絶好調に推移している。前週末28日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4-6月)決算は営業利益が前年同期比95%増の10億4800万円と倍増近い伸びを示しており、これを好感する形で投資資金が集中した。通期営業利益予想の14億5000万円に対する進捗率は72%に達しており、業績上方修正への期待感も膨らんだようだ。
■北海電 <9509> 663.8円 (+80.3円、+13.8%)
東証プライムの上昇率4位。北海道電力 <9509> [東証P]が急反騰。前週末28日の取引終了後に4-6月期決算を発表。売上高が前年同期比29.4%増の2277億9100万円、最終利益が同3.3倍の346億500万円と好調な内容だったことから、これを好感した買いが集まった。燃料価格や卸電力市場価格の変動に伴う収支の好転、電気料金の見直しなどが寄与した。あわせて、従来未定としていた24年3月期予想について売上高を前期比9.9%増の9770億円、最終損益を前期の赤字から270億円の黒字に転換する見通しを示した。
■コクヨ <7984> 2,280円 (+248円、+12.2%)
東証プライムの上昇率6位。コクヨ <7984> [東証P]が急反騰。31日、取得総数300万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.3%)、取得総額50億円を上限とする自社株買いの実施と、発行済み株式総数の5.6%に相当する720万株の自己株消却、23年12月期の業績・年間配当予想の修正を発表。これらが材料視されたようだ。自己株の取得期間は9月1日から2024年7月31日。自己株消却は23年8月31日を予定する。今期の年間配当予想はこれまでの58円から65円(前期比8円増配)に見直した。23年12月期の最終利益の見通しは156億円から185億円(前期比1.4%増)に上方修正し、減益予想から一転して増益を見込む。ファニチャー事業で新築移転案件の獲得が順調に進捗しているほか、販管費支出の効率化も進めており、影響を業績予想に反映した。
■M&A総研 <9552> 3,950円 (+395円、+11.1%)
M&A総研ホールディングス <9552> [東証G]が急反騰。前週末28日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年10月-23年6月)連結決算は売上高63億3600万円、営業利益36億1000万円、純利益24億2700万円となった。第2四半期から連結決算に移行したため前年同期との増減率は開示していないが、通期計画に対する営業利益の進捗率は90%に上り、増額修正期待から買われたようだ。既存のM&Aアドバイザーに加えて、採用したM&Aアドバイザーが着実に結果を出しており、第3四半期時点でM&A仲介の成約件数が105件に上り、前期の通期成約件数61件を大幅に超過したことが牽引した。また、手数料総額1億円以上の大型案件数が前期の7件に対して、今期は第3四半期までに11件成約したことも寄与した。なお、23年9月期通期業績予想は、売上高80億円、営業利益40億円、純利益26億3800万円の従来見通しを据え置いているが、会社側では売上高・営業利益ともに通期計画を達成する見込みとしている。
■豊田通商 <8015> 8,295円 (+746円、+9.9%)
東証プライムの上昇率7位。豊田通商 <8015> [東証P]が急反発。前週末28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を2800億円から3000億円(前期比5.6%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各102円の年204円から各107円の年214円へ引き上げたことが好感された。足もとの為替レートが円安に推移していることなどにより、第1四半期業績が想定よりも堅調に推移していることが要因としている。なお、売上高、営業利益の予想は開示していない。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高2兆5407億円(前年同期比7.0%増)、最終利益927億1600万円(同23.9%増)だった。日本や北米を中心とした自動車部品の取り扱いの増加によりグローバル部品・ロジスティクス分野が伸長したほか、エレクトロニクス事業、自動車材料事業における自動車生産関連の取り扱い増加などで、化学品・エレクトロニクス分野が堅調に推移した。
■ALSOK <2331> 868.6円 (+75.1円、+9.5%)
東証プライムの上昇率9位。綜合警備保障 <2331> [東証P]が急反発。前週末28日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算とともに、自社株買いの実施を発表し、材料視された。同社は取得総数650万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.28%)、取得総額50億円を上限に8月1日から11月30日の間に自社株買いを実施する。4-6月期の決算は、売上高が前年同期比6.7%増の1215億9300万円、経常利益が同16.7%増の91億9300万円だった。主力の「セキュリティ事業」では、機械警備業務や常駐警備業務が増収となった。
■ソシオネクス <6526> 16,820円 (+1,450円、+9.4%)
東証プライムの上昇率10位。ソシオネクスト <6526> [東証P]が急反発。前週末28日取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(23年4-6月)決算は営業利益が前年同期比81%増となる101億900万円と大幅な伸びを達成した。同社が手掛ける半導体チップは先端プロセス製品を中心に量産段階へ移行していることでトップラインが急拡大し、増収効果が利益にも反映された。好決算を受け株価もリバウンド狙いの買いが一気に強まった。同社株は大株主3社の保有株一斉売却の発表を受け7月6日に急落した後、75日移動平均線を絡めた安値圏もみ合いの動きにあったが、目先は満を持して上放れる格好となった。
■EIZO <6737> 5,050円 (+425円、+9.2%)
EIZO <6737> [東証P]が急反発。前週末28日の取引終了後に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高185億4800万円(前年同期比3.9%増)、営業利益10億5800万円(同20.6%増)、純利益17億2300万円(同24.6%増)となり、大幅増益となったことが好感された。ビジネス分野はIT投資の先送りや市場における在庫調整により販売が減少したものの、ヘルスケア分野が北米などで診断用途向けの販売が堅調であったことや、国内外で内視鏡用途向けの販売が伸長し堅調に推移した。また、主力機種の新機種の販売が増加したことでアミューズメント分野も伸長した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高890億円(前期比10.1%増)、営業利益75億円(同49.9%増)、純利益60億円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■WSCOPE <6619> 1,537円 (+124円、+8.8%)
ダブル・スコープ <6619> [東証P]が急反発。31日午後2時30分ごろ、韓国子会社が韓国サムスンSDI社と戦略的長期供給合意(MOU)を締結したと発表しており、好材料視された。今後のリチウムイオン電池の需要増加に対応するため、主に電気自動車(EV)用途(円筒型含む)で、23年から5年間のセパレーターの総供給量に関して合意した。供給数量は約40億平方メートルとしているが、今後のEV需要や同社のセパレーター供給能力の増加などに伴い、適宜見直しを行うとしている。なお、同件は24年1月期業績には織り込み済みとしている。
■黒崎播磨 <5352> 10,850円 (+870円、+8.7%)
黒崎播磨 <5352> [東証P]が続急伸。前週末28日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1700億円から1720億円(前期比4.1%増)へ、営業利益を125億円から130億円(同16.3%増)へ、純利益を85億円から100億円(同20.7%増)へ上方修正し、あわせて年300円を予想していた配当予想を中間160円・期末200円の年360円(前期290円)に引き上げたことが好感された。耐火物事業における原料・エネルギー価格などコスト上昇に対して、販売価格への転嫁が進んだことに加えて、堅調なインド鉄鋼市場での事業拡大や非鉄分野向けの拡販などが売上高・利益を押し上げるとしている。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高453億5700万円(前年同期比12.6%増)、営業利益41億3300万円(同40.6%増)、純利益30億7800万円(同43.3%増)だった。
■エスエムエス <2175> 3,012円 (+231.5円、+8.3%)
エス・エム・エス <2175> [東証P]が急反発。同社は7月28日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比13.9%増の46億円に伸びたことで好感されたようだ。通期計画の99.6億円に対する進捗率は46.3%に達し、5年平均の41.2%も上回った。
■三共興 <8018> 689円 (+51円、+8.0%)
三共生興 <8018> [東証S]が急反発。同社は7月28日大引け後に決算を発表、24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比56.6%増の9.3億円に拡大したことで好感されたようだ。通期計画の30億円に対する進捗率は31.2%となり、5年平均の30.5%とほぼ同水準だった。
■SCSK <9719> 2,362.5円 (+168.5円、+7.7%)
SCSK <9719> [東証P]が急伸。前週末28日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4-6月)連結決算は、売上高が前年同期比8.6%増の1133億7100万円、最終利益は同28.6%増の90億700万円だった。増収率は通期における計画(前期比5.4%増)を上回ったほか、営業利益率も2ケタ台に乗せており、好決算を評価した買いを集めたようだ。4-6月期は通信業向けネットワーク機器の販売は減少したものの、システム開発案件は増加し、検証サービス・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)ビジネスなどが好調に推移した。システム開発案件と保守・サービス分野における利益率の向上も寄与した。
■都築電 <8157> 2,128円 (+140円、+7.0%)
都築電気 <8157> [東証P]が急反発。31日午後0時30分に発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高281億2800万円(前年同期比14.3%増)、営業利益6億9800万円(前年同期2億200万円の赤字)、最終利益4億4800万円(同1億4700万円の赤字)となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感された。前期受注分をはじめとして機器及びサービスが順調に売り上がった情報ネットワークソリューションサービス事業が黒字転換したことに加えて、電子デバイス事業で主力市場であるFA・産業機器・車載機器の顧客の生産が順調に進み、半導体をはじめとする電子部品や脱炭素・省エネに関わるパワー半導体の販売が堅調に推移したことが寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高1265億円(前期比2.1%増)、営業利益53億円(同3.6%増)、最終利益44億5000万円(同26.4%増)の従来見通しを据え置いている。同時に株主優待制度を拡充すると発表しており、これも好材料視された。現行制度では100株以上1000株未満保有の株主に対して1000円相当、1000株以上保有の株主に3000円相当の商品を贈呈していたが、これに保有株数300株以上1000株未満の株主の区分や3年以上保有の長期保有特典を加え、更に選択商品にクオカードを追加。23年9月末時点の株主からは保有株数と保有期間に応じて1000円相当から6000円相当の商品またはクオカードを贈呈するとしている。
※31日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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