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<動意株・29日>(大引け)=ウインテスト、日本サード、enishなど

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/12/29 15:05
 ウインテスト<6721.T>=急騰。きょう付の日本経済新聞で「ソニーは2017年夏までに画像が鮮明な有機ELテレビの世界展開を始める」と報じられたこと受けて、有機EL向け検査装置も手掛ける同社に関連銘柄物色が波及したもよう。また、株価は今月に入り150円を挟んだ低位のもみ合いに終始していたことも、短期資金を呼び込む一因となったようだ。

 日本サード・パーティ<2488.T>=4連騰し、ほぼ1カ月ぶりに年初来高値更新。きょう付の日刊工業新聞で、「理化学研究所の革新知能統合研究センター(AIPセンター)は、ディープラーニング(深層学習)に特化したスパコンを導入する」と報じられており、なかで米エヌビディアのディープラーニングシステム「DGX―1」を24台導入する予定とあることを好材料視している。日本サードでは、11月にエヌビディアと総括サポート契約を締結し、「NVIDIA DGX-1」の保守サポートを開始。今回、理研が「DGX―1」を導入することで、同社のビジネスチャンスにつながるとの思惑が強まっているようだ。

 enish<3667.T>が大幅続伸。27日にブラウザゲーム「ドラゴンタクティクス」について、マイネット<3928.T>の100%子会社C&Mゲームスに譲渡すると発表しており、譲渡益による業績上振れ期待から引き続き買いが入っている。「ドラゴンタクティクス」は、2012年7月にリリースされた、累計260万人の登録者数を超える大型タイトル。以前からC&Mゲームスと協業という形で運営を行っていたが、環境の変化と経営資源の選択と集中の観点から譲渡することを決めたという。なお、16年12月期業績への影響は現在精査中としている。

 ゼンリン<9474.T>=5連騰と上昇波が鮮明。自動車産業の業界地図を塗り替えるともいわれる自動運転技術だが、世界的にも業界の垣根を超えた技術提携の動きが進んでいる。そのなか、同社が有する地図データと高精細デジタルマップ分野での展開は将来的な成長期待につながっている。「同社株は米系ファンドなどの買い増しの動きが観測されるなか、値動きに乗じて個人投資家の短期資金も相乗りする動きがでている」(準大手証券ストラテジスト)という。

 スガイ化学工業<4120.T>=急伸。きょう付の日本経済新聞が「ソニーは2017年夏までに画像が鮮明な有機ELテレビの世界展開を始める」と報じたことが刺激となっているもよう。同社は独自の高度な有機合成技術を持ち、有機ELなど新しい有機材料の開発にも取り組んでいることから関連銘柄の一角として関心が高まっているようだ。

 アークン<3927.T>=ストップ高。同社は28日の取引終了後、ビジネスプロセス管理のコンサルティングなどを手掛けるパワードプロセスコンサルティング(東京都品川区、以下PPC)との間で、資本・業務提携を行うと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回の提携は、PPCの持つ自治体および大企業向けの販路を活用した拡販の推進が狙い。また、防災やIoT(モノのインターネット)の分野で新製品を共同開発するとしている。なお、提携に伴い、アークンはPPCが発行する2億円の新株予約権付社債(CB)を引き受ける。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ
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